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冬の煙を覚えている


疲れきった炎が幾つものあざを作り 凍えそうにつきささる痛さを感じる夜だった
景色は変わりもせず 何故か自分が小さくみえた
とてもとても広い部屋の片隅にいたのかもしれない
何もないのに錆びれたような 散らかった部屋だった
タバコの記憶からまるで灰皿だけがぷつんと途切れてしまったように
銀色のごみの中からライターを探した


空気には魔法がかけられていて この部屋の弱さを消していた
やせた裸の電球の下で震えた息を宙に踊らせて遊んだ
それは 白く

それは優しく それは哀しく それははかなく それは舞って消えた

それをずっと追いかけてた自分は
何処にも行くことができなかった


その煙の色はまるで自分を傷つけるための歪線を描いているようだった
存在しているという事実から逃避しようと
愛や言葉に対しての抽象的な価値から
少しでも遠ざかることを望むように
善いとか悪いとか立場において必するべき物事に思考を結びつけることは
本当は意味なんて何もなかった
何処へ行こうかなんて望まない
ここへ来ることを必要としている ただ
かたちを残さないことで
感傷的な自分を忘れる
消えゆくことを、望んでいる



恐怖を感じた

冬の煙を 覚えている
かなしい気持ちがやってくる



断りもなく、
ただ正面から





だからなんだ
のこの世界


言ってしまえば楽ちんな社会





笑って過ごせばいい


あやふやな理論を作り出したら

楽になる




事実と裏に

解っていながら


此処にいる


それが事実





明日を屈辱に気にしながら、

相、対する毎日を
『精一杯』と軽々しくほざいてる



諦めも、悔いも必要だから、



なんだかんだ

笑っていられるんだとおもう






レコードを乗せるはずのターンテーブルに

蟹を乗せると


ぐるぐる廻すと、




目がまわって

まっすぐ歩くらしい







まっすぐ歩くのだ











まっすぐ、



歩いてみたいのだ
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僕達はいつも 夢を追いかけていた


とても とても長い現実の中にいながら


暗闇の中で生きてゆくために


色々な痛さに悲観されながら


それでも行く手を決めるために


両手でいつも何かを探していた


あたたかい言葉は


なぜかまるで用意されたように


うしろめたさを感じている僕等だった


僕達はいつも言葉の中で


ひとつひとつを現実として理解しようと生きてきた



僕達はいつも 夢を追いかけようと


とてもとても長い現実の中にいながら


夢を見ていた