何もない高い場所から
 暮れる空を見て切なくなる。

 靡く髪は視界を遮り僕を慰めて
 君と見ることができたなら
 視界は空でなくて、
 切ないよりも先に愛しくなるんだ。


 例えばね、
 人が最期に見る景色があるなら
 それを黒だとしよう。

 そうしたら、始まりは何だろう
 やがて黒になるのなら
 やっぱり白なのだろうか。

 曖昧な意識の中、最初に見るもの
 光であって欲しいけれど
 意識が薄れる中、最期に見るもの
 闇だと信じたくない。

 ならば、最期は黒でない方がいい。

 広がる黒を止めるのは
 僕か、人か、君か。


 僕の世界、例え黒であっても
 それを塗り替える誰かと
 最期まで寄り添いたいな。



 言葉は簡単で、僕を傷つけては癒して
 素直な気持ちさえ消してしまうんだ。

 君を想うたびに
 言葉を飲み込んでしまうのは
 きっとそういう事なんだろう

 誰かを守るよりもはやく
 己の殻に傷つけないように
 僕は必死なんだと気づいた。


 飲み込んだ言葉はやがて
 僕の体外へでるのか、
 君の脳へ伝わるのか、


 殻からではわからないや。