彼女とあの人は、開放的になっていた。
お付き合いが公開されたことで、
気が軽くなったのだろう。
私たち夫婦はというと、
毎日どんどん、気が重くなっていった。
彼女が私に話すことは、
あの人との不毛な恋のこと。
あの人が彼に話すことは、
会社内部の言われたくない批判や説教。
結局、不倫は棚上げにされていた。
さすがに私も彼女のことを
一人では抱えられず、彼に話した。
それがまた彼を追い詰めたのだろう。
彼女も
あの人も
私でさえも、悩みの種以外のなんでもない。
弱い彼には耐えられなかった。
めずらしく彼が会社に来たと思ったら、
彼女を呼んだ。
辞めてくれ。
もうこなくていいから。
彼女は絶句していた。
猶予をあげるから、
その間に次の準備をしなさい。
彼女は涙を流し始めた。
もう、遅刻はしません・・・
!!!!!そんなことで辞めさせるわけないでしょー!!!
わかってないの?
わからないふり?
会社でメイクをしないようにします・・・
!?!?本心が読めない・・・。
そういう問題じゃないから。
別れれば、辞めさせないのですか?
まだ、考える余地はあるかもしれない。
この付き合いは会社とは関係ないと思います。
そうは言えない状況だからこうなっている。
う~ん、両者譲らず・・・。
緊迫した状況を、そ知らぬふりで
仕事をしながら聞いていた。
