2023年 10月11日 午後16時03分
タモじぃが永眠した。
16日にお看取りができる病院に移転する予定になっていた。
『もう使わないねぇ…』
朝から福祉レンタルのモノを全て回収に来て頂いたり、お世話になった施設の方が認印を受けに来たりとバタバタしていた。
午後になり用事で出掛けようとしていた矢先、病院の医師から電話があった。
午前中にお尻から出血があり、血管も細く輸血もできないので、次に大きく出血したら難しいかなと。
呼吸も深呼吸になってきているので、もしかすると今夜とかになる事もあるかもしれないと。
『あっじゃあ行った方が良いですよね』
午前中に仕事を終えたシゲちゃんも丁度帰って来ていたので一緒に病院に向った。
途中姉にも状況を伝える。
病室に入るとタモじぃは間隔をあけて顎で大きく呼吸をしていた。
下顎呼吸。
…という事はそろそろか。
車で向かっている姉夫婦を刺激しない様に
『顎で呼吸し始めてるから、今日もつかなって感じかも。気を付けて急いで来てね』とラインした。
タモじぃはペースメーカーが入っているので、よくTVで見るような心電図の波がピーっという機械音とともに直線にはならないらしい。
小さく微弱に波うっているけど、顎が動いて息を吸わなくなった。
機械に表示された複数の数字のいくつかがゼロになっている事にシゲちゃんが気づいた。
『んっ?逝ったのかな?タモじぃ?』
『もう逝っちゃうの?姉ちゃん来るよ〜』と耳元で囁いてみる。
看護師さんを呼んで様子を確認してもらうと
穏やかに『そうですねぇ先生呼びますね』と。
その3分後くらいに姉夫婦が病室に来た。
『今ね逝っちゃったの』と伝えると
『ぇっ嘘〜間に合わなかったの?イヤだ〜パパ〜ごめんねぇ』と泣き崩れた。パパ、パパと泣き続ける。
その様子にフワフワしていた私も急に現実に引っ張られ涙が溢れ出た。
感情爆発型と溜め込み型で違うものだなと意外と冷静にボケ〜と考えながら、タモじぃが亡くなってしまった事もそうだけど、姉の気持ちを思うといたたまれなく喉の奥が締め付けられ涙が出た。
福祉用具を撤収したその日に。
私がお休みでシゲちゃんが午後は居る日に。
飲食店を営む姉夫婦の休憩時間のタイミングに。
私が出掛けようとしていた直前に。
私達が病室に入ってから10分後くらいに。
『タモじぃ最後までさすがだね。ナイス〜』と泣き笑いしながらタモじぃの胸元に顔を埋めて抱きついた。
それを見て姉も『そうだよパパは最強だもん』と少し笑ってくれた。
今日はこれから葬儀屋さんと打ち合わせ。
家族だけの小さなお葬式。
