「自分の思いどおりにしたい気持ちから離れる」と、ネガティブな感情からも離れられる。
シェークスピアの悲劇を精読するたび、自分の思いどおりにしたい欲求が身をほろぼしてしまうと、人生を振り返りながら思うところです。
シェークスピアの四大悲劇はバッドエンドですが、一部ハッピーエンドに書きかえられ長く愛されつづけてきた作品です。
人情的には、バッドエンドよりパッピーエンドの方がよく、大多数の人びとが幸福な人生を願っているのです。
自分の人生を振り返ってみると、ほとんどが不幸的思考でした。
価値観が合わない相手はよく思わず、幼少のころから差別的な見かたをしていることが日常的にありました。
また、人から褒められたり物事がうまくいった時はうれしくなりますが、自分の思いどおりにならないとムカついたり悲しんだりしていました。
人は誰でも、悲しみや不安などのマイナスの思いはありますが、そのマイナスの思いが道徳的に”わるい思い”としての認識がないのです。
わるいという認識がないので、事あるごとにマイナスの思いを垂れ流してしまうのです。
シェークスピアは、戯曲のなかで何を伝えたかったかといえば、「”欲のなか”で自分の思いどおりに執着して生きるより、利他愛に生きなさい」というメッセージだと思っています。
マイナスの思いは、すべてわるい訳でもなく「今の自分の考え方がまちがっている」というサインでもあります![]()
