扉を開けた。
そこは静寂に包まれていた。
しばらく人が立ち入っていないのか、少し埃っぽい。
むせるような熱気と、まとわりつく湿気。暗闇が広がる部屋には異臭が立ちこめていた。
「事件の匂いがする」
敬太は直感的に思った。
これが第六感…?
恐る恐る部屋に足を踏み入れ、灯りを付ける。
そこは約10日ぶりに帰ってきた敬太の部屋が広がっていた。
「なんだ、この匂い…?」
敬太は必死で匂いの出所を探した。
「どこだどこだどこだどこだドコダっだこだ?」
そして、
遂に、
見つけた。
亡骸はすでに腐敗しきっていて、見るに耐えない状況だった。
「え~こちら捜査官。亡骸を発見。身元はどうやら10日前の鯖の味噌煮の模様。応答願います。」
『今亡骸の処理について会議中だ。しばし待機せよ。』
「亡骸はすでに腐敗しきっている、匂いがひどすきる。本部!指示を願います。」
『青島、そのまま待機だ。』
「事件は会議室で起きてるんじゃない。俺ん家の冷蔵庫で起きてるんだ!!」
俺は亡骸をそのままゴミ箱にダンクシュート。
鯖味噌煮
10日も経てば
like a スムージー
「室井さん、なんで現場に詩が流れんだ…」
けいた