芦原温泉に近いインターで、高速道を降りる。

 今はどうかわからないが、昔は休憩や食事を兼ねて、観光バスが止まるようなお土産屋さんでトイレ休憩。

 平屋で、古くだだっ広い店内。

 なのに、店員さんは2人しかいないのが、現状を物語っている。

 いらないものを買わされる前に早々と退散。

 まだ、宿に入るには早く、おばさんもいるので、「月うさぎの里」に寄る。


 うさぎに触れることができ、お土産屋さんもある。
 これほど近くで、うさぎを触ったのは、小学校以来だ。
 しかし、人の数より多いうさぎ達に、少し驚怖を覚える。
 そして、「越前加賀県境の館」
に行ってみた。

 足元の石板の色の違いで、県境を表している。
 全国的にも珍しい施設ですとあるが、敢えて県境でも、こんな端っこの方の県境を選んだことに、ボクは称賛を送りたい。
 そして、言わずと知れた「東尋坊」。

 10回は来ていると思うが、逮捕現場や殺人現場を目撃したことは、一度もなかった。
 こんなことなら、ボクがトレンチコートを着てくるべだったと、後悔した。
 張り込みをすることもなく、今宵の宿へ行く。
 団体客も泊まるような大きな宿で、駐車場も広かった。
 車を止め、荷物を担ぎ、入口玄関の前まで行くと、建物を見上げながら両親が、「ここ、新婚旅行で泊まったところだ」と言う。
 建物は違うみたいだが、宿の名前で思い出したみたいだった。
 まだ、夕食までは時間があったので、弟と2人で宿のマワリヲぶらつく。

 酒屋があったので、そこで弟は部屋で飲む、缶ビールとワンカップ、おつまみを購入。
 宿に戻り、父親を連れて、汗を流しに行き、バイキング方式の夕食を堪能した。
 この日は、妻はいないので、4人一部屋で宿泊。
 美味しいものを食べ、美味しくビールを飲み、ゆっくりと体を休められた。