近くにあるのに、知っているのに、行ったことがない。

 せいぜい、幼稚園や学校から行って、記憶にない。

 つまらない、面白くない。

 これ以上言うと、身も蓋もない。

 今日は、そんな場所に足を運んだ。

 「関ヶ原ウォーランド」。

 天下分け目の戦いを再現していると聞いた。

 緊張が走る。

 ウォーランドと下半分をカタカナにしたのは、血なまぐさいものを、和らげるためだろうか。

 

 入口前まできたが、何やら親しみのある静けさが漂っている。
 日本の歴史の1つの分岐点が、ここにあるとは思えなかった。
 しかし、中に足を踏み入れると、天下、生死をかけた戦いが繰り広げられていた。





 命をかけて戦ってるのに、何故か笑える。
 妻や母親は、呑気に記念撮影。
 挙句の果てに妻は、大好物を見かけ、記念撮影。

 これでここが、どういった場所かおわかりであろう。
 一度は、行く価値がある。
 たぶん、きっと………。