この時期の旅の嫌なのは、荷物が多いということだ。

 冬場は、どうしても異類がかさばり、増える。

 気楽なほうが、旅はいいのだが、痩せ我慢にも限界があった。

 ボクなんかは、まだ、いいほうで、妻は帰ってから、休む間もなく、何回も洗濯機を回すことになる。

 三次のホテルを出ると、高速道にのり、今日の目的地を目指す。

 一か所、寄り道をした。

 前々から知ってはいて、せっかく近くに、来たからと、道の駅に、十分ほど立ち寄る。

 個人が作成したものらしい。
 このサイズで、ジオラマを作ると迫力があるだろうなぁと、男子は皆思うだろう。
 そして、移動。
 「津山城」。

 ここも、いつかは来てみたかった。
 名古屋みたいに、高いビル群に埋もれてしまうと残念だが、ここはちゃんとシンボルとして、そびえ立っている。
 街の人が、色んな方角から望める城って、やっぱりいい。
 観光パンフレットを開いてみると、駅に面白そうなところがあった。
 「津山まなびの鉄道館」。
 
 こぢんまりとしているが、その中身は、圧倒される。
 また、良い拾い物を見つけて、得した気分になる。
 鉄道館を出て、何かないかなと、車を走らせる。
 見ーっけ!
 「棚原ふれあい鉱山公園」。

 駅舎と公園は、記憶にあるのだが、資料館は記憶にない。
 なんとも、出かけても、勿体ないことが多いことか。
 写真を撮っても、帰って整理をするわけでもなく、見直すこともほとんどない。
 それでいいのだ。
 また、出かければいいのだから。