程よい量の日本の正しい美味しい朝食を頂き、宿を出た。

 宿を出るとき、女将さんから封筒と小さい紙袋を手渡される。

 このままできるだけ海沿いを走り、伊根町に向かった。

 伊根につくと、気になっていた朝手渡されたものを見た。

 封筒には、昨晩、心付けを渡した仲居さんから、手書きの御礼の手紙が入っていた。

 紙袋には、こぶりなお握りと卵焼き、伽羅蕗などのおかずが入っている。

 妻と2人で、伊根の舟屋が見える場所で、ありがたく頂いた。


 1度見たかった景色を心に焼き付け、その後天橋立に向かった。
 平日だからだろうか、余り観光客はいなくのんびりと歩いた。
 

 やっと行きたかったところの1つに行けたので、心の中のモヤモヤが少しスッキリした。
 今晩は、京都市内で一泊。
 いつものパターンで、京都市内に住む弟に会い、一杯飲むという楽しみ。
 いつもは、京都駅近くのホテルに泊まるのだが、今回は珍しく四条大宮のホテルに泊まることにした。
 いつも困るのは、駐車場だった。
 ボクの仕事の車はもちろん、妻の車はコンパクトカーだったが、少し車高が高く、1.55メートル以上あるので、一般的なタワーパーキングは利用できなかった。
 この時は、ホテルの近くに立体駐車場があり、そこを利用した。
 あっという間に楽しい時間が寂しく過ぎていくのを感じながら、仕事終わりの弟の連絡を待った。