右には胆嚢に管を刺し、胆石と泥を取る措置、首には点滴のための太い管。

 ベッドに黙って横になっている父親を見ながら、痛々しい姿だけど治るなら仕方がないと割り切った。

 入院して1週間。

 医師から電話があった。

 胃カメラで見て細い十二指腸を通して処置できるか、出来なければ外科で胆嚢摘出術ができるかどうか、出来なければ管を付けたまま家で管理しながら生活するか、管を取ってまた詰まったら治療するかという、数ヶ月前に運ばれた病院と同じようなことを言われた。

 ここでも、「お願いします」としか言いようがなかった。

 翌日、医師から電話があり、十二指腸が細くて内科の方では処置は無理とのことだった。

 さらに翌日、医師から電話があり、外科の方で胆嚢摘出術が行えるという知らせを受けた。

 ただ、術後普段の生活に戻った時に、食べたものが細い十二指腸につまらないかという問題点は残ったが、今までフシギと十二指腸で詰まってないので、大丈夫だろうとのことだった。

 胆嚢摘出手術は4日後、来週火曜の昼からとなった。

 前に運ばれた病院では、危険で胆嚢摘出手術葉はできないと言われていた。