肝硬変は治らないのか。

 現状維持がベストなのだろうか。

 闘病という言葉は好きではないが、塩分制限、水分制限、適度な運動に静養。

 抑えつけられたような生活は、ボクの性には合わない。

 治療という治療はなく、何かあれば病院はそれに対応してくれるだけの存在だった。

 肝硬変がわかってからというもの、余命宣告をされたわけでもないが、先が見えた気がして、安堵感を覚えた。

 自然と生活が充実してきた気がする。

 朝5時くらいには起きて、ゴソゴソして、8時までには実家に行っている。

 父親の月一回の内科、整形外科の送迎、母親の買い物の送迎、実家の掃除、最近始めた実家のリフォームなどを午前中こなし、帰りに買い物をしてアパートに戻り、シャワーを浴び、昼食をとり、ベッドに横になる。

 夕方6時くらいに夕食をとり、またベッドにゴロゴロからの就寝。

 これが、仕事のないときのボクの1日となった。

 さっき実家の掃除と書いたが、母親は大雑把な性格で、掃除も必要最低限しか普段はしないタイプだった。

 僕は性格的に、細かいところに目がついてしまうので、ついつい気になる所があれば掃除をしてしまう。

 コロナになってからは、除菌シート等で、ドアノブ、リモコン、電話なども拭いて回っている。

 苦というより、チョコチョコ動いてるのが好きなのだ。

 ただでさえ、肝硬変で疲れやすくなっているのに、ついつい夢中になってやりすぎてしまうので、気をつけなければと思う今日このごろであった。