この本は、ビジネスリーダーの条件について
西郷隆盛という人間像をひもとき解説している。
童門氏は序章で、次のように述べている。
雪国では、人が雪に立ち向かう場合、三つの方法がある。
一つは雪に克つ、すなわち克雪。一つは雪と和す、和雪。
もう一つは雪を利する、利雪。
西郷の生き方には、状況に応じて、
この克雪、和雪、利雪が実にうまく取り込まれている。
西郷の魅力はその人間味だ。
その人生は決して、順風満帆ではなかった。
むしろ苦難の連続だった。
だからこそ、人の苦しみ、痛みがわかるのだ。
この本が出版されたのは平成元年(1989年)。
バブルの絶頂期だ。
そのイケイケどんどんの時代に、
なぜ西郷という人間を取り上げたのか?
それは、社会の行き詰まり、経済至上主義の限界を、
著者が実感していたからだろう。
来年、2018年は明治維新150年の節目となる年だ。
NHK大河ドラマは「西郷どん」せごどん。
幕末から明治にかけて、活躍した人間は何人もいるが、
今の時代、西郷隆盛の人生にスポットをあてた意味を
改めて考えてみたい。
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