久しぶりに仕立てた浴衣
帯は、仮の帯
母親の
長い旅路に着ていく浴衣

産まれた時に手縫いで産着を作って着せてくれた母親に

長い旅路、さみしくないように


帯は、帯作りのNaoさんにお願いして
もうじき、帯も…

お願いした時
使う日が、1日ものびますように…
凄く、嬉しかった
Naoさんのメッセージ

母親の家で浴衣を仕立てると
誰の浴衣?何度か聞かれた
生きる気力を無くした母親に
旅立つ時に、着せる浴衣だよって
ハッキリ伝えた。

わざわざ、私の為に
泣き出した母親…
おばあちゃんは、驚くよ…
孫が仕立てた浴衣を着て行ったら。
針と糸持たせて良かったって、喜ぶ…
嬉しいよ、ありがたいって…
立派な葬式はあげないからね…
お花もたくさん、棺には入れないよ
余計な物は持っては行けないから
せめて、手縫いの浴衣に帯に巾着袋に
たくさんの思い出、幸せ詰めて…
母親に初めて想いを伝えた…

父親の為に仕立てた浴衣は、数年
タンスの中に…
母親も、仕立てて、数ヶ月はタンスの中にしまっておきたい…
手伝りの帯と一緒に…

母親が…
私は、幸せ者だねって…
娘が仕立てた浴衣着て逝けるんだから…
でも、焼かれる前に
来年の夏、浴衣着て夏祭りに行けるよう
リハビリ頑張るよ…(笑)
兄も、歩けないと
三途の川、渡れないよって…(笑)

今日も、昨日
パパが買ってきた
敬老の日の和菓子を食べた母親

いつまでも、元気で…

必ず来る
長い旅路の出発日

その日まで
笑顔、笑顔、笑顔で
毎日、楽しく過ごせるように…
幸せな思い出、ふやして
荷物に成らないから…