夫の(取れなかった)育休 | Dr Mom

Dr Mom

出産や育児について、医師と新米母親の視点から書いていきます。

私の夫は医師だ。ググってみると男性医師でも育休を取る人がいるようだが、身近には育休取得をした男性医師はいない。


うちの夫は育休ではないにしても、夏休みをこどもの出生直後に取ろうとしていた。とはいえ、いつ生まれるかなんてわからないので、予めスケジュールを立てることは難しい。チームや上司には生まれたら休みを取ることは伝えていたそうだ。


結局は仕事があてられてしまい出生直後には休みは取れなかった。無理に仕事を代わってもらうことはせず、出生直後よりは1ヶ月検診以降に休みを取って一緒に外出できるようにすることにした。子供の世話は自分ひとりでした方が自分のペースでできて私に取っては楽だったのだ。


自分の目で見てわかったことだが、

こどもは生まれてからの1週間でも毎日変化する。生まれたばかりのふにゃふにゃで赤い「赤ちゃん」から、しっかり目を開け声も出すようになっていく。

ただでさえコロナで退院時に初対面となる子と父の接触は、育休が取れないとなると、朝と夕しか子供の顔をみることができない。

帰宅すると子供がやったら泣き止んで寝たところで、「この子はよく寝ていい子だね」なんて言うことになる。そして寝ている子供を抱っこして起こすわけにも行かず、寝顔を覗き込むのがせいぜいだ。子供との濃厚な接種の機会を失っているのだ。


生後1ヶ月して休みを取ることができても、その時点では子供は「赤ちゃん」を卒業し、子供の顔になっている。赤ちゃん時代というのは、本当に短くて貴重な時期なのだ。


世のお父さんたち、「赤ちゃん」と濃厚に過ごしたいのであれば、育休は取れるなら取ったほうがいいでしょうね。その時期は、とても世話がやけて大変。ただ、その時期を共に過ごした母と子の関係は本当に強い。そして父親は入る隙がなくなる。夫には言わないが、私はそれを実体験したのだ。