実はかなり初期のマイナンバーカード所持派で、早すぎてほとんど使い道が無い頃から持ってた。
マイナンバーカードで使用したのは証券口座の開設の時ぐらいで、それ以外はマジで使い道が無くて国が無駄な政策で金を垂れ流してるとさえ思ってた。使い道が無いのにカードの有効期限が来て区役所に更新に行かないと行けないのにはウンザリしてた。
しばらくしてやっとふるさと納税のワンストップ申請が始まってからは申請がオンラインで完結するのでかなり楽になったりもしてた。
途中でマイナンバーカード推進のためのポイント配りで2万ポイント貰ったりもしてたけど、そんな中での今回の大腸がん発覚。
自分みたいながん保険もお金もない人には莫大な医療費は袖を振っても出てこないので、今回のような場合は高額医療費制度の出番となる。
通常は毎月(毎年)一定額を超えた分の医療費が申請によって後日返ってくるんだけど、一時的に支払いは必要になる。その一時的なお金も今の蓄えでは足りないかも知れない場合には限度額適用証明書という制度があり、入院前に事前に健康保険のほうへ申請しておくと毎月の一定額以上の支払いは免除され、病院からの請求が頭打ちになる制度。もちろん所得によってその金額は変わってくる。
これ、がんの手術前のいくつもの検査が重なる場合にも適用されるんだけど、実際には自分で調べないと聞かない限り病院側は教えてくれないから、本来は通院時に知っておくべきシステム。
だから入院前に必死に調べてて本当によかった。
ウチの病院は入院前のレクチャーを受ける時に限度額適用証明書の件を教えてもらえるんだけど、自分の場合は入院の2日前に説明を受けたので資料を作成して健康保険のほうへ申請する時間も全然なかった。
スマホのマイナポータル上でマイナ保険証の登録を済ませておくと、マイナンバーカードが保険証として使用できる。
ってのはミンナ知ってるけど、マイナ保険証の場合、限度額適用の申請が病院窓口で簡単に完了する制度がある。
結局この制度自体が所得に応じて減額する制度のため、マイナンバーカードで個人の所得がすでに紐付けられてるためにわざわざ申請書を作成しなくて済むという優れもの。ただ、そのシステムをあまり病院の人も知らないようで、保険証窓口の人じゃないと知らない人も多いみたい。看護師さん達では聞いても分からなかった。
このおかげで今回の手術も入院も安心して過ごせてる。もしこれが無ければ無理してでも早く退院しないと一文無しになってるとこだわ。
せっかくマイナンバーカードで国に所得を丸裸にされてるんだから、少しでもその恩恵を受けさせて貰わないと損だもんな。
ま、別に副業とか脱税してるワケでも無いので国に所得を知られても痛くも痒くもない低所得者で助かったよ。