相撲勘!? | 内藤堅志オフィシャルブログ「労働科学研究者 内藤けんしの"ちょっといい話かも!"」Powered by Ameba

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労働科学研究所 協力研究員。
第1種衛生管理者。
労働衛生・安全、技能伝承、ストレスを研究しています。成功、活躍した人を分析して「運」も研究しています!

大相撲中継を見ていると、時々「相撲勘」なる言葉を聞きます。

 

漠然とした言葉、

でも、とても大切です。

 

相撲ばかりではなく、他のスポーツ、仕事にも勘があります。

 

具体的に言うと、

・土俵、コート、作業場の何処にいるのか(定位能力)

・相手の一連の動きに対する(対応力)

・相手の一瞬の動きやボールなどの動きに対応する(反射)

・勝負所、危ない場面でアクションを起こす(判断力)

などを個々に表していたり、関係性を表していたりするものだと思います。

 

具体的に、要素を述べると上のようになりますが、「勘」を説明するのはとても難しいです。

 

 

勘は、長くその場所を離れたり、道具が変わったり、配置(場所)が変わってくると微妙にずれます。

つまり、失敗します、負けてしまいます。

 

たとえば、、

私は大学で体育授業をしています。ソフトボールの授業。

 

甲子園を経験した高校球児もいます。

でも意外とエラーが多いです。なかなか打てません。

 

その理由は、ボールが違うので、ゴロのバウンドがずれます、打つ時もインパクトの出し方が違うからです。動きの全てが高校野球のボール、バットでタイミングを合わせているからです。

 

 

工場、機械を止めたり、配置を換えたり、急病人がでたり、、、

そのような時に、事故が起きやすくなります(非定常状態といいます)。

 

 

 

相撲の場合も同じです、怪我で長い時間土俵を離れていたりすると「勘」はズレます。

 

 

では、どうするか?一つ説明します。

 

定位能力を取り戻すためには、ぶつかり稽古が効果的だと思います。

ぶつかる方も大切ですが、それよりも意外かと思いますが「胸を出すこと」が効果的です。この根拠、本を調べたり、調査をしていると横綱北の湖さん、白鵬関が実践しています。(詳細な理由はご勘弁下さい!)

 

お相撲に詳しい方に聞くと、土俵の大きさは小学校、中学校、高校、大学、大相撲と変わらないんですね。

小さい時から大きさの土俵の感覚は同じなんですね。身体はちゃんと覚えています。

 

どのくらい押せば俵に足が触れるのか、どのくらい押されれば俵に足が触れるのか?

これを思い出すだけで、勘は戻ります。

 

 

実は、多くのアスリートが、勘を維持するトレーニング、練習や消えた勘を取り戻す練習をしていません。

残念です。