横綱白鵬関、昨日1000勝を達成しました。
その影には、自身の努力があります。
白鵬関の偉業、正直、喜ばない方もいると思います。
しかし、私達自身が夢や目標に向かいそれを達成するために、白鵬関の持つ成功へのエッセンス、具体的な方法・手段を真似することは有益だと思います。
白鵬関の素質は真似することは出来ません。しかし、行為や考え方は真似することが出来るのです。
3年前に、
を出版させて頂きました。
10年以上白鵬関を観察して、まとめました。
我々が真似できる事として、
P102の「語る力」、感覚を言語化するがあります。
白鵬関は、相撲の技、相撲の稽古・基本動作・所作、こころなどを常に言語化しようと努力をしています。
よく、言語化して技のこと、相撲哲学などを語ってくれます。
それが、時に、「こころ」の領域ですと第三者から見たら“弱音”に聞こえてしまいます。新聞の記者さんにもこころの不安などを語っていた時期があります。
しかし、その発言の奥には「強さ」が芽生えているのです。
なぜならば、言葉にすることで弱音の構造化ができ、その結果対策を立案することが可能となるからです。
ただ単に不安を語るのではなく、不安と向き合っているのです。
私の研究でも、
・仕事でミスを犯しやすい人は「仕事の説明(流れや手続き、注意すべき事など)ができない」
・スポーツでパフォーマンスがなかなか上がらない人は 「自分の得な技(型)を説明できない」
傾向にありました。
白鵬関は「こころの稽古」という言葉を時々使います。
まさに、こころの稽古。
つぎに、傾聴力(P171)です。
人はとにかく、自分の事を語りたくなる生き物です。
しかし、相手に共感をして、相手を尊敬して話を聴いています。
白鵬関は、
「年配者の体験や考えは、つらい出来事を乗り越えていくためのヒントとなる!」
「昭和の人はすごい。戦争後、何もないところから、素晴らしい国を作った」
と言っています。
人は語りたい生き物です。
真剣に聞いてくれたら、話し手は核心も話してしまうでしょう。
凄いヒントになります。
また、かのピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)氏も
「話し上手だから人気者ではなく、人気者のポイントは聞き上手である」
と述べています。
まだまだ、真似できる要素があります。
つづく、、、、