後の先とは「老いても若者に勝てる技」である。 | 内藤堅志オフィシャルブログ「労働科学研究者 内藤けんしの"ちょっといい話かも!"」Powered by Ameba

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労働科学研究所 協力研究員。
第1種衛生管理者。
労働衛生・安全、技能伝承、ストレスを研究しています。成功、活躍した人を分析して「運」も研究しています!

後の先。
2016年1月14日の日刊スポーツさんに横綱の後の先に関する記事がありました。
「二日連続で後の先ができた、嬉しい……」という内容です。
日刊スポーツさんの記事→こちら

それは嬉しいと思います。


後の先は一般的に……
「先に相手に攻めさせて、攻めてきたところを返り討ちにして勝つ技」
のイメージがありますが、


実は後の先は「老いても若者に勝てる技」なのです。


講談社野間道場出身で剣術家の簑輪勝先生は私に……

『高齢になっても、若い人と闘うことが出来る。それが“後の先”。後の先は相手が先に打ってきてくれなければ成立しない、後の先を行う際は「相手を使う」、「相手を引き出せ」といわれる。高齢者が若い人と戦うのにはこの方法しかない。若い時は身体が十分に動くので技に頼ることが出来る。しかし、高齢になると若い人よりも体が動かない。したがって心(うまさ)でやるしかない。
 使うべき技も、「先前の先」、「先々の先」、「後の先」と段階を踏む。これが自然的。年を重ねても、若いころに出来た剣道をそのまま行おうとする人がいる。先に打とうとか、先に打たなきゃとか思う。そうすると無理が起こる。結果、勝てない。』

と話してくれました。
*簑輪先生の詳細は→こちら


また、ロサンゼルスオリンピック柔道金メダルで国民栄誉賞受賞者の山下泰裕先生は……

『昔と同じように柔道をしていたら、無理が出る。相手に勝てない。当然、体力も若いころと比べたら落ちてくる。そこは技、上手さでカバーするしかない。それが自然の成り行き』

と話してくれました。

双葉山さんが69連勝をして、横綱として、力士として円熟期になっても勝ち続けた要因には「後の先」があったといえます。

じつはこの後の先の考え方は、ビジネスにも通じるところがあります。
ビジネスにも応用できると思います。

なぜならば、後の先を成す理論に「情報重視のアン グロサクソン型(英米軍型)・孫子型戦略思考」があるからです。
(私は戦争賛成派ではありません。学問的にこの戦略思考を用いると説明しやすいことから引用しています)
詳細は→こちら

ぜひ、皆さんも「後の先」に挑戦して下さい。
今までより一線で戦えるはずです!
(年を取っても戦えます。それも効率よく!)


*私の「後の先」に関する記事は、
「記事一覧」→「テーマ別記事一覧」→「後の先」
で検索して頂けると幸いです。


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