3月20日のNHKラジオさんの相撲中継で、元大関の豊山さんが「白鵬が塩を撒いて土俵に入るときに勝負俵を踏んでいる」と指摘しました。「けしからぬ」と。
豊山さんは、「俵を踏むものならば、双葉山さんに叱られた」と仰いました。
双葉山さんに叱られたことはともかく、それを聞いていた、私は、違和感を感じました。
なぜならば、いま双葉山さんの研究をしており、昔のビデオを精査しております。
双葉山さんも、塩を撒いて土俵に入る時に勝負俵を踏んでいます。
例えば、連勝記録が途絶える前の取り組み、69連勝のときの取り組みです。
相手は、駒ノ里関(上手投げで勝っています)
下を見ながら(俵を見ながら)、勝負俵を踏んでいます。
また、勝ち名乗りの時も‥‥
俵の上に立っています。
(上の取り組みとは異なります!)
3月22日の千秋楽の中継では、
NHKの刈屋アナウンサーが‥‥
「ヨーロッパのアマチュア力士のほとんどが俵を踏んでいます。おそらく白鵬のビデオを見て真似をして踏んでいるのでしょう」といい。
北の富士さんも‥‥
「それは、なおさないと、みんな見ているんだから」
(以上、要約)
といいました。
ヨーロッパの力士は、横綱のビデオも見ていますが、双葉山さんのビデオも見て研究していると思います。双葉山さんは相撲の神様ですから。
とくに、競技の所作を重視する海外選手、当然の流れかも知れません。神様が踏んでいるのですから。
当然、白鵬関も双葉山さんのビデオを何回も見て精査して、研究していますから自然と俵を踏む流れになったと思います。
(白鵬関のルーティンと双葉山さんのルーティンはまったく同じです。それも、白鵬関は意識しないで、自然にやっていました)
勝負俵は「結界」です。
おそらく、双葉山さんが勝負俵を踏むのは何か意味があったのだと思います。
「結界が持つ、パワーを吸収するとか」、「結界を開く意味で踏んでいるとか(土俵に覚悟して入る意味かも知れません)」、
何かあるに違いありません。
力水を一度しかつけなかった人ですから、何かあると思います。
もう一つ、双葉山さんの連勝を阻止した安藝ノ海関。
双葉山さん70戦目の取り組みです。