先ずは、「形」を習得することです!
なぜならば、先日お見せしたこの図‥‥

で説明が出来ます。
わざの究極である型の前段階には「形」があります。
では、どのようにして「形」を身につけるのか?
“実践”しかありません。
1.模倣:理想とする人の動きを真似して習得します。
2.時間をかける:模倣は個人の能力にも差がありますが、時間がかかります。
3.映像や助言を活用する:効果的に実践をするために映像や助言を積極的に活用します。
4.振り返り:どの程度真似が出来ているか振り返ります。そして次の計画を立てます。デミングサイクルです。
5.素直さ:習得する方はとにかく素直でいることです。助言されたら直ぐに実行することが大切です。
そして、形が身に付いたら次に、動きの意味を考えます。意味は様々な角度から考えます。
例えば、
1.わざの前後の意味(わざの連続性の中で、今ある(今やる)わざがどのような意味を持つのか?)
2.わざの中の動きの意味(わざの中で、腕・脚を動かす、表情を変えるなど、動きがわざの中でどのような意味を持つのかを考える)
3.わざが持つ社会の中の意味(そのわざが、角界でどのような意味を持つのか?あるいは社会的にどのような意味を持つのか?を考える)
などを考えます。
動きの中で意味づけを行う。
上記の意味づけを動きの中で行います。
1.師匠や先輩、強い人の動きを観察して意味づけを行う。意味を取りに行く(盗む)。
例えば、手を動かすタイミングや、笑うタイミングを観察しその理由を考える。
2.その形を行う前後の意味を考えて、実際に動きを行う。
形は単独で存在するのではなく、前後の形(わざ)との連続性で成り立っています。「ここでなぜこの動きをするのか、しなくてはいけないのか?」を考えることが大切です。
3.師匠や先輩からコツ聞く。
1にあるように盗むことも必要ですが、なぜ、そのように動くのか?実際に師匠や先輩から聞くことも大切です。この部分は外から観察することはできません。聞く、あるいは語ってもらう(内省報告)で記録をします。
4.師匠や先輩、後輩に話す。
動きの意味や形の意味を、師匠、先輩、後輩に説明します。説明をするためには自分が理解していないと説明することはできません。また、説明することで頭の中が整理されます。
5.振り返り
ここでも、振り返りは必要です。
そして、無理をしない(健康に留意する)ことも大切です。
型の習得は非常に時間がかかります。その為に無理をせずに健康でいることも大切なポイントです。
以上、文章で説明しましたが実際に行うことは非常に大変だと思います。
ご参考にして下さい。
(文章にするのも大変です!しかし、文章化することで自分の頭の中が整理されます!)
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