肩書きがいろいろとありますが、実は、肩書きはその時の内容によってつけています!
でも、研究分野の一部なのであながち嘘ではありません(笑)
前回は相撲の稽古を見た、剣道家の簑輪勝先生、月刊誌 剣道日本 編集長の月岡さんが衝撃を受けた話しを紹介しました。
では、今回は「稽古」に関する私見をお話ししたいと思います。
どのような目的で私見をするのか、というと……
・スポーツならば勝つために
・芸事ならば、良い芝居、発表ができるように
つまり、成功(納得)するための稽古という視点です。
日本には「稽古」、「練習」、「訓練」など似ている言葉があります。
これらの関係性を図にしてみました。こんな感じです!
私は「試合-稽古-練習」という関係で表現しました。
日本には「稽古」という素晴らしい言葉があります!
一番下の練習・トレーニングという領域の要素には「技術練習」や「体力強化」などの要素があります(仮にAとします)。しかしそれらは独立していて関係性は少ない状態と考えています。
それが稽古になると「本番を想定し」、先ほどの各要素(Aの要素)を強く結びつけ本番ではどのようにすべきかを考え、繰り返します。
そして稽古の上位概念には「通し稽古(Generalprobe《独:ゲネラールプローベ》、dress rehearsal《英:ドレスリハーサル》)」があります。
通し稽古ではさらに本番を意識します。間違えても止めずにやり通す稽古です!
イメージ的には、練習は「点」で稽古は「線」といえます。
なので稽古を行うことで「型」が生ずることになります。
どうしてこの図にたどり着いたのか??
それは、横綱白鵬関の分析や芸人・俳優さんからのヒアリング分析、ビジネスで成功した人たちの書籍の分析などから得られました。
先日、横綱白鵬関から面白いことを聞きました。
横綱のお父様はモンゴル相撲の横綱でメキシコオリンピックレスリング銀メダリストです。
当時、お父さんは次の行動をとりました。
モンゴル相撲は屋外でやるので、試合当日非常に暑かったり、雨が降ったりします。
そのために、わざわざ暑い日を選び炎天下の中で稽古をしたり、雨の日を選んで稽古をしたりしたそうです。まさに本番を想定した稽古です。
また、メキシコオリンピックでは開催地のメキシコシティーは標高2,240mと高く酸欠が予想されたことから、練習はモンゴルの3,000m以上の山でしたそうです。
実践を想定した高地トレーニングです!
1968年10月開催です。まさに驚きです!
ちなみに、日本では1961年に高地トレーニングを開始したらしいです!
是非、図を参考にして下さい。
ビジネスパーソンにもお役に立てると思います!
それでは!
白鵬のメンタル 人生が10倍大きくなる「流れ」の構造 (講談社プラスアルファ新書)/講談社
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