天職の喜び
水芭蕉で名を知られる群馬県の尾瀬では、100キロ近い重さの食料や日用品を背負い、山小屋へ物資を届ける「歩荷」と呼ばれる仕事人が存在します。
その歩荷を職とする五十嵐寛明さんは、高校時代には福島県の会津から喜多方までの片道20キロの道を自転車で通い、皆勤賞を得たという剛の者です。
原則として自動車の通行が禁止されている10キロの山道を、重い荷物を背負い四時間をかけて運ぶ重労働です。
当初、一日一回は転倒したり、足の甲が疲労骨折を起こしたりと、ケガの連続でした。それでも体を鍛えつつ仕事を続ける理由を、「尾瀬の景色に溶け込みながらの仕事ですよ。楽しいとしか言いようがない」と事もなげに語ります。
「楽な仕事」が楽しい仕事とは限りません。苦労の末に目標を達成した時など、何ともいえない充足感に心と体が覆われた経験は誰しもあるでしょう。
仕事を楽しいと思える人は幸せです。どんなにきつい仕事でも、そこに働きがいを見いだせば楽しくなるものです。働く喜びこそが本当の幸せなのです。
今日の心がけ;喜んで進んで働きましょう
<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>