1人目は竹内まりや。
11年ぶりのテレビ出演だった。
アルバム「人生の扉」で何度かテレビに出ていただろうか。
随分久し振りだ。
消息ということばが出てくるはずだ。
一番好きな女性歌手といっていい。
一番好きな曲は「駅」。
山下達郎の「クリスマス・イブ」は記事にしたけれど、「駅」は思い入れがありすぎて何度も断念。
未だに書けないでいる。
3月26日に彼女の話を聞いて、丁寧な生き方をしているひとだと思った。
女性への応援歌も多い。
それが彼女の優しさだと思う。
あのメロディラインとソフトな声がたまらない魅力だ。
彼女の話をじっくり聞けたのは、初めてかもしれない。
2人目はスガシカオ。
3月29日NHKBSで「THE Covers」に出演。
彼も久しぶりな感じ。
ホールライブも9年ぶりにやるようだ。
そういえば彼のライブを見たのもそのころだったか。
手術の後で、じぶんが復帰するために彼のライブに行ったことを鮮明に覚えている。
彼も元気なようで、それがなによりうれしい。
一時期、難聴に悩まされていたので、いまは大分いいんだろうな。
ホッとした。
松本隆の作詞の魅力や、彼自身の作詞の苦労話は面白かった。
山下達郎とスガシカオについては、殆どのアルバムを持っているので1番好きなふたりだ。
3人目は堀文子さん。
2月8日に100歳で亡くなられた。
これほど凛とした女性はそういない。
数年前に堀さんの番組をテレビで初めて見てこんなに素晴らしい絵を描く人がいることに驚き、彼女の「ひとりで生きる」という本を読み感動した。
記事にも書かせていただいた。
本は何度も読んだ。
父は歴史学者。
彼女は破格のひとだ。
3月24日に2015年に収録した堀さんの「こころの時代」の再放送を追悼の意味をこめてNHKが放映した。
初めて見た絵も多かった。
そんじょそこらの絵は吹き飛んでしまうような自然に徹底的に鍛えられた中での美しい華の絵を見て目から鱗が落ちる。
青の使い方は、言葉を失う。
長くイタリアのトスカーナ地方に住んでいられた。
チャンスがあれば是非堀さんの作品を見てほしい。
見ていると美への感性が磨かれると思う。
当時95歳のインタビューだが、その数年前に見たテレビのインタビューでの凄みと変わらない。
憲法は何があろうと守らなければだめですと喝破していた。
これほど強い意志のひとはいないだろうと思うほど。
226事件で銃剣を持った軍人とやりあった武勇伝は壮絶だ。
それにしてもとてつもない巨星が消えた。
その遺志は受け継いでいかなければと思う。
このひとはほんとうにすごいひとだと思った日本人女性は、白州正子、オノヨーコ、瀬戸内寂聴、犬養道子、塩野七生、田中絹代、堀文子だ。
4人目は、松岡正剛。
今回、Youtubeで本についてトークする番組をはじめた。
わたしの師匠は、2度生死を彷徨って(胆嚢切除という一度はわたしと同じ
経験をされている。)『千夜千冊』からセレクトした紹介文を何冊かの文庫にテーマ分けして販売中。
結構売れているようなのでとてもうれしい。
75歳になってもYoutubeで煙草を吸いながら一冊の本を語るなんて
日本一ダンディな男だと思う。
身体だけは無理しないでほしいと思う。
mireva channelの『ツッカム正剛』で見れます。
第1回目は池波正太郎でした。
消息ということばがある。
そのひとの消息に触れると、突然その気配が感じられてドキッとすることがある。
暫く音沙汰がないと、ふと思い出すこともある。
知人から、あのひとは亡くなりましたという連絡がくることもある。
病気の状態を伝えられて、動揺することもある。
ああ、あのとき何かを伝えておけばよかったと思うこともある。
その『何か』ってなんだろう。
それぞれ巡り合ったひとたちの消息を気にかけながら、
ほんの少し丁寧に、ほんの少し過激に生きていければと思う。
わたしは随分多くのひとに支えられて生きてこられたのだから。
これはわたしの消息でした。



