年に一度、まるで恋人との逢瀬のように
今年も函館山の麓にある2つの百年桜

に逢いに来た


最後の上り階段がきつかったけれどな

んとか登れた

しばらく桜の精たちとこころの会話をし

ていると


 

 

 

会えただけで幸せ
生きているだけで幸せ
とつぶやいてしまった

これが今のほんとうのこころの具合か

もしれない

生成流転
桜も毎年同じように見えても、同じも

のは何もない


全ては変化し続けている


その変化にこそ美の本質も見え隠れ

しているのかも

変化しているなかで常に美しく見える

本質は何か
それが宇宙のふるまいかもしれない


わたしに肉体という物質の終わりが

あったとしても
それは別の形に変化していくのかも

しれない

生きているうちに究極の美に出逢っ

てみたい

いや、すでに逢っているのだ

空や星、太陽、もちろん一輪の桜



そしてひとたちも愛のなかに既に

出逢っているということ

生も死も美も醜もまるごと受け入

れること

出逢った美にこころから感謝して

いる

愛が宇宙のあちらこちらで渦巻

いていますように

生命に終わりがあっても、殺戮

(ジェノサイド)がなくなった世界が

訪れますように

別の宇宙で殺戮を越えた世界が

作られているならば
わたしたちにヒントを教えてくれ

ますように


全ての行為が無駄であったと

思いたくないから

どれほど時間がかかるもので

あっても多くの人の努力やよ

り深い智慧が生まれることで

より争いのない宇宙になりま

すように

それはいつかきっと生まれ

るとを信じ続けたい

きっと叶うはずだ