明けましておめでとうございます。  
みなさん大変ご無沙汰しています。
まずは生存報告ですね。

その前に、元旦に起きた令和6年能登
半島地震には、大きなショックを受け
ました。特に石川県は、血縁があるこ
ともあり、言葉がうまく出なくなって
います。被災された皆さんへ心からお
見舞い申し上げます。


★私の病気について

悪性リンパ腫(血液のガンの一つ)は、
昨年10月に丸2年を経過し、検査結
果は再発はしていない。3年目に入り、
2カ月に1回の血液検査・診察から3
カ月に1回となりました。

寛解という言葉はまだいただけないで
すが、診察期間が延びただけでも良し
としなければ。生きていることに感謝。

但し、昨年は爪内血種の完治に1年以
上かかり、歯周病による過剰出血や突
然の帯状疱疹・コロナによる1週間の
高熱等、病気と格闘せざるを得ない1
年でした。

皆さんが書かれた記事はできるだけ読
ませていただいているつもりです。
なかなかコメントできずごめんなさい。

いつまでブログを続けられるかわから
ないけれど、こころの中を表現できる
場所だから。ここに私の命の記録があ
り、世界と繋がっている空間だから。

★本とドラマについて

●松岡正剛さんの最新刊「科学と生命
と言語の秘密」拝読するのに2週間か
かった。

 

 

 

 

世界的な数理学者の津田一郎さんと松
岡さんが「生命と情報が関与する世界
と発生と解釈をめぐって」の対談」を
3年かけて数回行った対談。文庫なの
に400ページもある。

最近わかった生命の研究結果について
驚くべき言葉が綴られている貴重な一
冊。
松岡さんの本は難解であろうと読み通
すようにしている。修行だけれど、ド
キリとする言葉の数々が宇宙線のよう
に私の体内を突き刺していく。

松岡「世界が生成変化するときの喚き
声を聞くセンスです。それに常に何か
を予見できること。いまはまったく見
えないのに、その兆候が「見えるだろ
う」と思えること。このことに自信を
持つのが独特なセンスになるんだと思
います。」
 

 

 

 

●「終わりなきタルコフスキー」忍澤
務著。現在も読書中。

映画監督のアンドレイ・タルコフスキ
ーの全8本の映画の秘密を解読しよう
とする本。
思考を掘り下げることの大切さ。著者
の執念の凄まじさに脱帽する力作。
謎はどこまで解けるのか。

そして映画「ノスタルジア」の4K修
復版が公開され映画館で上映されると
いう。函館は厳しいと思うけれど、チ
ャンスがあればと思う。

人類はどうしたら滅びないでいられる
のか。その解を探し続けた監督。ただ
そのシーンの意味が不明でも、映像は
生涯忘れることができないほどの不可
思議な美しさに溢れている。この美そ
のものが人類の宝なのかもしれない。

これらの映像は、私のこころに光を灯
してくれている。「希望の灯」は人間
のこころから消えることはないと。

●最近のテレビドラマ「時をかけるな、
恋人たち」は恋のタイムトラベル物語。
恋の記憶を消されそうになったらどう
するかと問われる主人公の熱い願いが
伝わってくる。

脚本・演出・音楽・撮影が、こころを
ひとつにして本当に関係者が一つにな
っていることを感じさせてくれた傑作。

未来と現在も過去も繋がっている。
愛も繋がっているひとつの普遍である
ことを教えてくれた。
焦がれるこころに時は関係ない。

まだ日本はこころをビリビリさせてく
れる熱い作品を作り上げる力を持って
いる。脚本の上田誠さんは劇団「ヨー
ロッパ企画」の主宰だという。今後の
作品にも注目だ。

 

 

★2つの戦争について

●ウクライナ戦争について。

戦争の根源にホロドモールがある。
それは1932〜1933年にかけて
ウクライナにおいてソビエトのスター
リンが起こした人為的で大規模な飢餓
による殺害のこと。

20世紀最大のジェノサイドと言われ
ている。330万人以上とも言われる
餓死者・犠牲者を出した。

今もウクライナに生き残った証言者は
語り続けている。ウクライナのひとた
ちがプーチンのロシアと戦い続ける理
由がここにある。

世界はウクライナへの支援を継続して
欲しい。これからの世界の平和のため
にも。
 

●ガザ地区での戦争は、市民を巻き込
んだジェノサイドではないのか。

イスラエル軍はハマスを抹殺するとい
う。ハマスと言いながらパレスチナ人
への大量虐殺により、民族の抹殺を想
定しているとしか思えなくなる。国連
職員ですら100人が殺されていると
いう。

ガザの一般市民や子供たちをどれほど
殺したのだろう。ガザの難民キャンプ
にまで空爆するイスラエルが許される
とは思えない。

いつも大人しい国連のグテーレス事務
総長は、今回ばかりは現場や国連で叫
び続けたが、決議案を出しても常任理
事国に拒否権を出され、何もできない。

国連の未来について、我々が世界市民
として考えるときだろう。
このままでは、人類は滅びの道に近づ
いていくとしか思えない。

●考える指標・いま、わたしたちはど
のあたりにいるのかと立ち止まって考
えることの大切さ。 

何よりも、面倒でも、問題の根源を掘
り起こし、見つめ直し、解決への道筋
のヒントを個人の視点でも見出す努力
を怠らないこと。
ここから始めるしかない。

恒久的な平和のために。

 

 

★期待する人たち

●NHKテレビの「プロフェッショナ
ル仕事の流儀」にメディア・アーティ
ストで、筑波大准教授の落合陽一さん
が出演した。

私が今、最も注目している人。
新しい認識に溢れているのかもしれな
い。生成AIの使い方も斬新。
閉そくした日本と世界に大きな風穴を
開けてくれる人物だと思う。

●私は北海道日本ハムファイターズか
らの大谷選手のファン。闘病生活の中
でどれほど希望をもらったかわからな
い。特に入院・抗がん剤治療中は彼の
パワフルなプレーにどれほど勇気をも
らったか。

彼は、エンゼルスからドジャースとい
う新たな大きな船に乗った。私の生き
る支えでもある。
大谷選手の生きる姿勢や、ひたむきさ
・目標を達成するための情熱と執念、
ドジャースでの優勝への戦いに大いに
期待したい。
 

★これからのこと

●問題意識のなかで、ピンときたこと
があったら、情報を集めてみることは
とても大切だ。
無力感のようなものを感じても、考え
てみると、自分の存在意識が目覚める
かもしれない。

人生は、めぐり逢いだとつくづく思う。
書店で何げなく、題名にふと惹かれて
ページをめくってみると夢中になって
しまったことが誰だってあるはずだ。

本だけではない。限られた一生のなか
で、1ミリでも何かを残してみること。
囁きでもいい。

最近、亡くなった友人たちのことを思
い出し、彼らは私(人類)に遺言を残し
てくれていたことに気が付くことがあ
った。

彼らが私に伝えてくれた言葉通りにな
っていることが幾つかあったから。
できることをはじめよう。


探しているものは、たった一輪のバラ
やほんの少しの水の中にも見つかるは
ずだ。

サン=テグジュペリ