先日、箱館元町珈琲店に立寄った。

 

最近は、SNSでも有名になって結構混んでいる。

 

壁にはオーナーが厳選した数十個のコーヒーカップが並んでいる。

 

 

オーダーしなくても、いつものビターコーヒーが出てくる。

 

ここの自家焙煎珈琲の香りとコクの豊かさは、外国人観光客にも有名なようだ。

 

もうひとつこの店の魅力は、客の雰囲気、表情を見てそのときに合わせてカップを選んでくれるのも楽しみのひとつだ。

 

オーナーのポリシーなのだろう。

 

わたしはそのカップを見ながら、オーナーとの会話を始めるのが習慣になっている。

 

これも、楽しい。

 

 

今回は、出されたコーヒーカップを見て、思わず「うわっ」と声が出てしまった。

 

これほど深く濃い赤のコーヒーカップは見たことがない。

 

よく見ると薔薇のような、正確にはわからないが花が描かれている。

 

美しい。

 

ソーサーにもだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソーサーの裏を見ると<ITALY>と書かれている。

 

ソフトなデザインと手に取った感触がなんともいえずさわり心地がいい。

 

真紅(深紅)の薔薇色のコーヒーカップだ。


輝き方も深い。妖しさすら感じる。

 

茶の湯で出される茶碗をしばし眺めて楽しむような時間。


わたしが真紅の薔薇が大好きだということはご存知だろう。

 

カップは詳しくはない。


出されたカップについては、いつもオーナーに聞いてみる。

 

よく見ると壁に並ぶカップたちに、赤系統の色はない。

 

このタイプのカップは、なんと2年間探し続けてようやく見つけたとのこと。

 

あまりにも貴重なので壁には並べていないようだ。

 

そんな話を聞きながら、格別に美味しいコーヒーをいただくことができた。

 


映画『美女と野獣』に出てくるおしゃべりするティーカップは、ここにはいない。

 

近所の旧イギリス領事館にいるのかな。

 

 

こんな素敵な楽しみ方ができる空間を知っていることは、しあわせだと感じていた。

 

 

窓を開けていれば、妖精が訪れてくれることがあると想像することがあってもいい。

 

 

そう、しあわせな気持ちはちょっとしたことから、そよ風のように訪れるから。