魂を揺さぶる映画に、めったに出会うことはない。
しかし、間違いなくそんな映画だった。
まだ頭の中で、色んな曲のメロディが流れてくる。
フレディ・マーキュリーとクイーン。
最近では、スポーツ関係で選手が入場するときに使われる曲が多いと思う。
わたしは真面目なクイーンのファンではなかった。
ロックならプログレかレッド・ツェッペリンが大好きだった。
この映画は社会現象にもなり、行こうか迷っていた。
信頼する友人が「とんでもないものを見た」というのがこの映画だった。
ラスト20分だけでも見て欲しいと。
かなりのショックを受けていた。
彼がそこまで言うのは珍しい。
間違いないと思って映画館に来ると、なんと満席だった。
上映して2か月半も経つのに。
ほんとうに信じられないことが起きていると思った。
彼らの曲は殆ど知っている。なんとなくメンバーのことも知っているつもり。
映画は、丁寧にバンドの物語を追っていく。
とくにフレディに。
見ていると気持ちが入り込んでいく感じがしていた。
それは物語があったからだろう。
ラスト近くになり、あの伝説のライブが始まった。20分。
自然に涙が流れてくる。
嗚咽するように涙が込み上げてくる。
泣かないように頑張っても、抑えることができなかった。
それぞれの人生。
そしてフレディの人生。生と死。
彼の作り上げた音楽の力がわたしたちのこころの深いところにあるものを揺さぶりだしたのだ。
フレディの魂の叫びに、こころが揺さぶられたのだ。
感動や理性を超えた根源的なところに届いていた。
こんな映画は見たことがない。想像を遥かに超えた作品だった。
あなたがもし見ていないのなら魂を揺さぶられる体験をしてほしい。
<生>の叫びを感じて欲しいから。
新しい何かが生まれるかもしれない。
