今朝の函館は、最低気温が8度、最高気温が18度で、
朝のウォーキングは、素晴らしい晴天だったけれど、空気がひんやりしていた。
ああ、秋がこれから深まっていくんだな。
木々は、台風の塩害で落ち葉が増えている。
可愛そうだよ、ほんとうはこれから赤く輝くのに。
立ち止まって落ち葉に話しかけている。
秋に似合う音楽ってなんだろうと考えていた。
スティング。
俯き加減で歩く、孤独感を漂わせた男。
彼のベストアルバムを買ったことがある。
ただ、彼の世界に嵌まったのは、Youtubeを見てからかもしれない。
PVといい、とくにLIVEが素晴らしい。
彼の傑作から秋を漂わせる作品を選ぼうとした。
これが結構難しい。
youtubeからセレクトするというのも色んなバージョンがある。
悩んだ末、2曲に決めた。
スティングがロックバンドのポリスのメンバーとして、パリにライブにやってきたのにトラブルでライブはキャンセルという始末。
まだ売れていない彼らは途方にくれた。
彼は有名なポンヌフ橋からセーヌ側を眺めていて、この名曲<ロクサーヌ>を思いついたという。
この詩についてはここでは書かない。
できればみなさんで調べてみてほしい。
この曲が放送禁止になった理由と、それは正当なのかということを。
彼らは、この曲からビッグへの道を歩くことになる。
スティングは、ロクサーヌとじぶんをダブらせていたのだろうか。
このライブの動画は、たった3人でこれだけの迫力のある音を出せることを教えてくれる。
彼のロクサーヌと叫ぶ声とメロディが堪らない。
哀愁が漂う。
アコースティックバージョンもあるが、あえてポリス時代のライブバージョンでいきたい。
秋といえば、スティングの曲を聴きながらドライブをするのもいい。
わたしが一番好きな曲は、結局<Fragile>なんだろう。
なんという繊細なメロディ。
なんというギターの音色の美しさ。
スティングの憂いのある声。
秋は、色んなことを考えさせてくれる。
あれはなんだったのか。
雨の中、車を運転していて、この曲が流れてきて、聴き入っているうちに、感情が抑えきれなくて、涙がとまらなくなって運転ができなくなって、車を止めて、泣いていたことがあった。
彼の歌には、こころの奥に無意識に閉じ込めてきたものを浮かび上がらせてくれる力がある。
これこそが音楽なのだと思う。
1987年のこと、アメリカ人エンジニアのベンジャミン・リンダー(27歳)は、中米ニカラグアの戦闘地帯の村でダムで働いていた。
彼は、アメリカに支援されていた反サンディニスタ軍のコントラに殺されてしまう。
ベンジャミンの死は、世界中で報道された。
彼は戦争と関係ないのに。それもアメリカに支援された軍に殺されたのだから。
なんという悲劇だろう。
いや悲劇ということばで終らせないために彼はこの曲を作ったのだろう。
『事によるとこの最終的手段は
暴力は何の解決にもならず
怒れる星の下に生まれた者たちにはなす術がないという
一生かけての主張を捩じ伏せるものだったのかも知れない
人というものがこんなに脆いとぼくらに思い知らせようと
いつまでもいつまでも雨は降り続けるだろう
まるで星が涙を流しているようだ
まるで星が涙を流しているようだ
いつまでもいつまでも雨は教えてくれるだろう
人というものがどれほど脆い存在か
ぼくらがどれほど儚い存在か』
この曲と詩は、秋という季節を越えているかもしれない。
彼の詩は、ひとのこころの脆さを表現している。
儚さと言う意味で秋と繋がるのかもしれない。
それでも彼は諦めない。
熱帯雨林の保護活動家、国際的な人権保護活動家でもある。
尊敬するアーティストだ。人間としても。
あの映画『レオン』のShape Of My Heart。
どうしてあんなことになったのか。忘れてはいけない名作。
Englishman In New Yorkは、もう少し秋が深くなってから聴いたほうがいいだろう。
Every Breath You Takeは、気持ちを明るく奮い立たせてくれる。
Fields Of Goldは、3番目に好きな名曲かな。
La Belle Dame Sans Regretsはステキな女性とホテルのバーでカクテルを飲んでいるときの気持ち。
Moonlightはロマンティックな気分のときに。
部屋を少し暗くして、美味しいシャンパンを呑みながら、
窓の外のお月さまを眺めながらスティングを聴いてみよう。
最高な気分じゃないか。
ねえ、そうだろ?。
