この時期の函館は、秋から冬へ移る時期だ。
紅葉は真っ盛りだけれど、山は超えそうだ。
三日前に函館郊外の山に初雪が降った。
いつだって季節のスピードが速いので、ゆっくり紅葉を見ている余裕がない。
葉を見ると先月の大雨で葉がかなり傷ついているのがわかる。
そうとう痛かったろうと思う。
だから例年のような朱の輝きはいまひとつだが、全体で見ると美しい。
服装はコートに変っている。
冬の支度もする時期だ。
タイヤの交換もしなければならない。
これがせわしない北海道の今の時期。
でも街を歩くと目を見張る美しさに思わず足が止まる。
これは観光地区元町の第三坂の写真。
一枚目は右側に赤い屋根のカトリック元町教会。
そして函館山が見える。
振りかえると海側に向かってななかまどが綺麗だ。
この坂は、「日本の道百選」に選ばれている。
以前わたしが住んでいたところでもある。
紅葉で思い出すのは、以前京都へ行ったときの東福寺の紅葉は、
驚くべきもので圧倒された。
艶やかに感じた。
大徳寺の高桐院の幽玄な庭には、絶句してしまった。
紅葉を味わおうとすると、二.三日前から枯葉が舞い始めてきた。
冬の精がお知らせのように葉を舞い散らしているのだろうか。
枯葉といえばいつも想像してしまう。
以前パリに行ったときは、二度とも夏だった。
できれば大好きなリュクサンブール公園とチェルリー公園で枯葉を踏みしめながら
歩いてみたい。
ベンチに座って、カップルや子供と遊ぶ親の姿を眺めていたい。
以前、そんな光景を見ていたとき、これが幸せというものかもしれないと思った。
ちゃんとした雪が降り始めるまで2週間くらいだろうか。
雪の精にもお願いしたい。
枯葉さんともう少しお話がしたいんだよ。
一枚一枚の葉が美しいから、とても綺麗だよって囁いてみたいんだ。
「ありがとう」と囁く声が聞こえたような気がした。
いいえ、あなたたちのおかげで生きていることを感じられているひとたちがどれほどいるのか
わたしのほうこそ感謝したいんだと囁いていた。
生命への慈しみのこころこそ、最も大切なもののひとつだから。
ありがとう。

