紅葉が始まってきたようだ。

夜歩いていると風が冷たい。

落ち葉も見え始めてきた。

来週は最低気温が3度になるようだ。

テレビでは雪になる地方もあるでしょう。

タイヤの交換もしておいたほうがいでしょうという声が聞こえる。


いつもこんな調子だ。

北の世界にいると、ゆっくり秋を感じている余裕がない。

もう冬の準備も少しずつしなければならないのかなあ。

夜歩けないとお星様と逢えないから寂しくなるのかなあ。

これから星の瞬きも美しくなるだろう。

あの瞳のように。



ダイエットも修行みたいだけれど、なんとか3.5kgはダウンできた。

不思議なことに筋肉質が見え始めている。

できれば、年末まであと3kgはダウンさせたい。

動機は切羽詰っているからだ。

その結果を見たい。

果たして体調はよくなるのか。



さて今回紹介したい本は、堀文子さんの「ひとりで生きる」。


堀文子の言葉 ひとりで生きる (「生きる言葉」シリーズ)/堀文子

¥1,260
Amazon.co.jp


先月テレビでたまたま堀さんの特集を見ていて引き込まれていた。

日本画家として、その描かれた絵の魅力もさることながら、発せられる言葉に

度肝を抜かれていた。

こんな凄いひとがいることを知らなかったことがとても恥ずかしかった。


あわてて、本を頼んだ。

届くのに時間がかかったけれど、あまりのテレビの反響に出版社もあわてて増刷したようだ。


この本は彼女の今までの著作からの言葉をまとめたものだった。

一ページにひとつの言葉。

だからとても読みやすい。


そして深くて美しい言葉。

生きることについての洞察の深さ。

生きつづける決意。

笑顔が素晴らしい。

そして信じられないほどの生命力の強さを感じる。


<感動と好奇心>こそ生きる原動力をであると教えてくれる。


現在93歳

69歳でイタリアへ脱出しアトリエを持つ。

77歳アマゾン。80歳ペルー、81歳ヒマラヤ山脈へ取材旅行をする。

83歳で大病をして、生死を彷徨い奇跡的な回復をする。



$絶対への接吻あるいは妖精の距離


最初のページで打ちのめされていた。

「青い鳥は自分のなかにいる」

それはなぜか、この本に書いてある。


一部を紹介したい。


いのちの奥底から湧き上がるように、苦闘のなかから生まれてきた言葉だと思う。

血も流れている。愛も溢れている。


・わたしは、生まれたときの、子供の頃の、初めて知ったあの感動を取り戻したい。

 これが目標なんです。この望みをかなえるまで、気を抜かず、わくわくしながら

 最後の旅を終えたいと思います。


・何と、死は外から向かってきたのではなくわたしのなかにいた。

 一方死に立ち向かう軍団もわたしのなかに存在していた。


・今は死が7割くらい体にいます。


・残りの命をどう生きるのか計画を練りました。旅行にいけなくなったのは、無念だけれど、

 それならこの体で何ができるか


・息の絶えるまで感動していたい


・わたしのなかに潜む未知の能力がまだ芽を吹いていないんじゃないかと、

 あきらめきれないんでいるんです。


・死ぬまでに体の悪い所は直しておかないと。なんというすごい生き方だ。


・わたしは、人生の折り返し地点は50歳。そこからは、残る時間を人に譲らず

 自分のために決めた目的に向かって進むしかないと思いました。


・一生は一回しかないんですよ


・肩書きを求めず、ただ一度の一生を美にひれ伏す、何者でもない者として送ることを志してき た。


わたしはこのひとのことをまだよく知っているわけではない。

これから知りたいひとだ。


これらの言葉を発することができるひとは日本で10人くらいしかいないと思うからだ。

読んでいて<境地>の深さに呆然としてしまう。

人間はここまでいけるのだろうか。


画壇から差別をされ孤独のなかで、美とはなにかと追求し続け、真に美しい

とらわれのない作品を作ることができたのだと思う。

来月東京で個展もあるようだ。


$絶対への接吻あるいは妖精の距離


技術のあるアーティストはたくさんいるだろう。

しかし、このひとの作品を乗り越えることはできないだろう。


それは人間として、女性としての輝きと深さが違いすぎるからだ。

それは生の質なのかもしれない。


このひとほど美を知っているひとはいないのかもしれない。

なにより「生きる勇気」を与えてくれる本だ。


是非、この本に目を通して欲しい。

あなたの座右の書になるかもしれない。


この言葉を読んで感動しないひとはいないだろう。


「ただ黙って、手を合わせるようなこころで、花は見るものである。」