今年の冬は厳しい。

今朝から20cm降っただろうか。

さっき車で病院へ診察に行った時も、猛吹雪で日中ライトを点けても殆ど回りが見えない。

最も怖い「地吹雪」という現象だ。

誰かがブレーキを踏んだ瞬間、10台以上の玉突き事故になる。

毎日、吹雪が続いている。 こんなに降り続いているのは、近年では記憶にない。

歩行者が転倒するところを毎日見たり救急車をよく見る。


新年に入ってから、まるで冷凍庫に入ったままの感覚だ。

車から降りると緊張で首と肩がガチガチに凝っているのがわかる。

車道の両端は1mの雪が積もっている。

大雪で除雪が追いつかないので、生活そのものが危険な状態にある。

ほんとうに少しでも温かくなってほしいと思う。


ある日、凍えるような寒さから温かいコーヒーが飲みたいと思い、

喫茶店で、香ばしいコーヒーをゆったりと飲んでいた。

ここは、質屋だったものを改造したもの。

函館には、こんなお店が多い。実は、わたしの隠れ家のひとつ。

2階が、死角になっているので、ひっそりできるんだよ。

入口の反対側にアンティーク・エレガンスのお店があって、ふらっと入ってみた。

着物の古着が一杯!。

彩りの美しさに驚いていたら壁にかかっていた一枚の羽織を見た瞬間。

「ああ、これはいい。欲しいな!。」 このデザインに魅せられてしまった。


$絶対への接吻あるいは妖精の距離


$絶対への接吻あるいは妖精の距離


手触りのここちよさ。光線によって、色が変わって見える。漢字の流麗な感覚。

なんて書いてあるのかわかりません。わかるひとがいたら教えてほしいです!。


半月の絵の美しいこと。

値段を聞いたら、思ったより安くて買っちゃいました。

店員のひとに聞いたら、この羽織のデザインは、裏地とのこと。

ええ~?。確かに、裏返して見ると、黒の羽織だ。


昔のひとは、裏地に凝ったんだなあ。

素晴らしいデザインとしかいいようがない。

着心地もとてもいい。 わたしは、裏地を表にして、ガウンのようにして使っている。


$絶対への接吻あるいは妖精の距離


日本の文化と美は、松岡正剛に教えてもらった。

ただ、北海道には、着物の歴史と文化がない。

ここは、明治になってから開かれた場所。

着物よりも、洋服から文化が、始まっている。

外国の旧領事館も沢山残っているので、さもありなんかな。


着物の勉強も少しはしたつもりだけど、周りにその環境がないと、やっぱりわからない。

この羽織を着てみて、初めて実感できたような気がする。


考えて見ると、祖母は呉服屋をしていた。

(松岡正剛は、京都の呉服屋の息子です。)

おかげで、母は、洋裁が得意で、洋服は全部じぶんで作っていた。


その羽織を見ていたら、先日見たNHKの大河ドラマ「龍馬伝」を思い浮かべていた。

わたしがもっとも尊敬する日本人は勝海舟だ。

坂本龍馬と勝の出逢いこそが維新回天を実現したと確信している。

おそらく日本の歴史上の最高の出逢いといっていい。

出逢いかたは諸説あるけれど、龍馬は勝の話を聞いた途端に惚れたということだろう。

それからの龍馬は、ものすごいスピードで日本中を掛け捲る。


わたしが出逢いを大切にしているのも、ここからきている。

それほど出逢いはそのひとの一生を左右するからだ。

人生はどんなひとと巡り合ったかで決定づけられることが多いから。

もちろん、出逢いは、そのひとが作るものでもある。


このドラマは、正直あまり期待していなかった。

ところがぐんぐん引き込まれていく。なぜか。

第一に脚本の素晴らしさ。

龍馬が差別の世界に生まれていたことを正面から取り上げている。 これは凄い。

撮影は、まるで映画のアングルのように広い構図をとっている。美しい。

出演している俳優が必死だということが見ていて伝わってくる。

音楽は、記事でも取り上げた「BLLAD」の佐藤直紀とくる。

この主題曲は、映画「プライベートライアン」を思い出させる。

荘重であり、深い感覚だ。なかには、イスラムの軍楽のような音も聞こえる。

主役の福山雅治が不安だったが、2回目で見事な演技をしていた。


このドラマ凄い作品になりそうだ。できれば見てほしいと思う。



いつの時代でも龍馬のようなひとが求められていた。

なぜか。 彼の魅力はどこからくるのか。

わたしがいまでも惚れている男。 おそらく最も魅力的な日本人。

以前龍馬について記事を書いている。 2008.0608 天馬天空を行く「坂本龍馬」だ。



いまハイチでは大地震があり阿鼻叫喚の状況になっている。

ニュースも注意してみてほしい。

わたしたちは、つながっている。 同じ地球人だ。


そうだ。 龍馬もたしかそう思っていた。

わしは、新しい政府ができたら外国にいくぜよ。

狭い日本にも、じぶんが行っていることへの代償も地位も名誉も求めていない。

そんな龍馬が大好きだ。

龍馬は、空の彼方からわたしたちを見つめているの。果たしてどう見えているのか。

わたしは、今でも青雲の志を持っている。