
何度も繰り返し読みたくなる本。
手元に置いておきたい本とは、こういう本のことを言うんだろうなあ。
書店で手に取って、前書きと目次を読んだ瞬間に、間違いない本だと思った。
鳥肌が立ったほどだからね。
内容はシンプルで判りやすい。
2時間くらいで読めると思う。
右のページには、黒澤明監督の生前の言葉が2.3行で大きく書いてある。
左のページには、娘の和子さんの、父の言葉の意味について、コメントが書いてある。
彼女はイタリアでスタイリストをした後、監督の活動に11年間参加している。
現在は、映画「たそがれ清兵衛」「武士の一分」「どろろ」等の衣装を担当している。
本も巡り合いだ。
本当に、この本に巡り会って良かったと思う。
和子さんのお父さんの言葉へのコメントは、なんて優しく温かいんだろう!。
そのことにも感動した。
これほど親子の愛情を感じさせてくれた本は久しぶりだった。
監督の言葉と彼女の言葉が、完全に溶け合っている。
計り知れないほど、父を尊敬していたとしか思えない。
父と映画制作を共にしたから、言えることもあるだろう。
黒澤さんがいなかったら、今の邦画の復活はなかったと思う!。
監督の言葉のいくつかを、是非紹介したい。
●みんな、本当に好きなことを見つけてください。
●想像力が人を幸せにするものだ。
●普通の人になるのが、一番難しい。
●日本が誇れるものは文化だ。
●なぜ、人間は幸せになろうとしないんだろう
●人間は、進歩しているのか、疑問に思い始めた。
●柵を取り払って、自由に行き来できることが大切だ。
●本当に優しいということは、強いことだ。
●人間夢中で集中してる時が、一番幸せだろう。
●愛されて育った人とは、仕事がやりやすい。
●続けていることが、どんなに大切かは、後で分かるんだ。
●毎日、同じものを食べていれば、自ずと何が食べたいか、分かるだろう。
和子さんの言葉も、かみ締めて読んで欲しい。
生きることについて、色々な示唆を与えてくれる本だよ。
PHPハンドブックで1,100円だから安いでしょ。
項目別に、「元気になりたい時・自信を取り戻したい時・夢を追う時・
人生の目的をさがす時・仕事に悩む時・人間関係に悩む時・
一歩を踏み出そうとする時・幸せを願う時」等の区分で分けている。
だから、悩んでいるときは、この本を読むといいと思う。
何度も何度も、刷れ切れるまで読んで欲しい。
監督の映画への情熱は、和子さんがきちんと受け継いでいると思った。
そのことが、一番嬉しかった。
だから日本映画と文化は生きていると言っても大げさではないと思っている。
表紙の黒澤さんの笑顔が、素晴らしい。 やっぱり永遠の黒澤明だ・・。
わたしが最も尊敬する映画監督、黒澤さんの言葉は厳しくて温かい。