
わたしにとって<本>とは、様々な世界を教えてくれる【玉手箱】のようなものだ。
最初に本をとってページを捲っているときに、ドキドキしてきたら、その本は買うのが鉄則だ。
前書きを読んで、内容がイメージできる本はお勧めだ。
編集工学研究所の松岡正剛は、「読書とは、格闘技である」と喝破した。
今回は、【わたしの生きる価値観】に、多大な影響を与えた本の一部を紹介したい。
ただし、順番に関係はない。
●「三国志」 吉川英冶
わたしが、最も尊敬する諸葛孔明がここにいる!。
永久不滅の大傑作。<仁・義・礼・智・信>を学んだ。
●「竜馬がゆく」 司馬遼太郎
司馬さんの最高傑作であることに、疑いはない。
戦後の日本人に、計り知れない影響を与えた本。
坂本竜馬という人間に挽きつけられた人は多いと思う。
【青雲の志】を忘れては、いけない!。
●「神曲」 ダンテ
はじめてヨーロッパに行くときに、1冊の本を持っていこうと思った。
悩んだ末に、選んだのがこの本。
ヨーロッパの歴史とキリスト教を把握するために、必須の本だ。
ヨーロッパの家庭の多くには、必ずあると言われているほど。
●「ファウスト」 ゲーテ
彼からは、詩人としても、人間というものを計り知れないほど教えてもらった。
彼を偉大と言わずして、誰を偉大と言うのか!。 名言の宝庫だ。
●「シュルレアリスム宣言」 アンドレ・ブルトン
ブルトンを知るには、この本から入るのがお勧めだ。
永遠の迷宮の書「ナジャ」は、その後にして欲しい。
●「遊」 松岡正剛
この雑誌を見た瞬間、失神するほどのショックを受けた。
そのショックは今でも続いている。
ガンになっても<千夜千冊>を書き続けた正剛(セイゴオ)は、わたしの師だ!。
●「人間の大地」 犬養道子
世界というものと、難民問題に気づかせてくれた、魂の恩人。
●「シュルレアリスムのために」 瀧口修造
シュルレアリストの詩人瀧口さんについては、あらためて書きたい。
これほど若いアートティストに、温かかった人をわたしは知らない。
現代美術の発展の影には、この人がいる!。
●「東京漂流」 藤原新也
写真集「メメントモリ」は読んでいて、言葉と写真が、
こころの深いところまで届いたので、泣きじゃくってしまったが、
この本はインドに長く居た彼が、日本を見たときに、恐ろしいものがあることを抉り出した快著。
わたしは、愕然とした。
●「共同幻想論」 吉本隆明
あえて選んだが、あと数十冊紹介したいほど、吉本さんの思想に、わたしは多大な影響を受けた。
権力の本質とは何か・国家は死滅するべきだという事。
人間の本質について、未だに書き続けている巨人。
「心的現象論」は、絶対にはずせない。わたしの思想的な師でもある。
●「死霊」 埴谷雄高
戦後最高の小説だと思う。
これほど難解な小説もない。 まさにチャンピオンとの格闘技だ。 挑戦して欲しい。
果たして、どこまで彼の世界に入れるか!。
●「孫子」
「孫子の兵法」と言われている。
「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり」
戦わないで勝つことが、最上の道であると書いてある。
歴史は、未だに、このことを理解できていないと思う・・。
●「大乗仏典」 中村元
日本人なら、やはり仏典を読んで欲しい。
日本人のこころは、どのように作られていったのかが、わかってくると思 う。
ただし覚悟して読まれたい。 これも修行じゃ!。 喝!!。
●「カラマーゾフの兄弟」 ドストエフスキー
「大審問官の問い」は、人間の本質を暴き出した。 その回答は、なんだろう。
●「大唐西域記」 玄奘三蔵
国禁を犯して、命の危険を顧みず仏教の教えを求めた、
<求道者>としての玄奘の情熱と純粋さを尊敬している。
最高の人間だ。わたしの理想の姿だ。
●「聖書」
この本を読まずして、世界は語れない。
●「ホロン革命」 アーサー・ケストラー
人間の意識の進化を考えた、革命的な作品。
いずれ日記に書くだろう。 人類の未来のヒントが、ここにある!。
●「コスモス」 カール・セーガン
宇宙を、身近にしてくれた恩人。
最先端の宇宙論は、スーパーストリングス(超ひも)理論だ。
さて、宇宙はいくつあるのか?。
わたしたちは、宇宙の郊外に住んでいるのだから。(J・G・バラード)
●「鎮魂 戦艦大和」 吉田満
吉田さんは、特攻戦艦大和の生き残り。
戦後の日本人がどう生きるべきだったのかを 教えてくれた人。
残念ながら、彼の思いとは違う方向に、わたしたちは歩いてしまったようだ。
今は、八方塞がりだ。 吉田さんの本を、読んでみてはいかがだろうか?。
●「日本の歴史 全26巻」 「世界の歴史 全16巻」
この全集を読んで、ようやく日本と世界が少し見えてきたと思った。
読書は、想像力を養うものだ。 宇宙からの贈り物かも知れない!。