わたしは、イタリアの映画監督フェデリコ・フェリーニの大ファンだけど、
「道」や他の有名な作品の中で、どうも影に隠れていると思うのがこの作品だ。
でも、わたしにとっては、フェリーニのベスト5に入る作品だし、
最も大切なこころを、教えてもらったと思っている。

この作品は、見たかな?。見ていないひとが多いと思うので、簡単にストーリーを紹介したい。
娼婦のカビリア(愛するジュリエッタ・マシーナだ!)は、男性に恵まれないんだ。
恋人だと思った男性に川に突き落とされたり、映画俳優に拾われ、
夢のような生活を一瞬味わうが捨てられる。
何度男に裏切られても、彼女は純粋無垢なこころを失わないんだなあ。

いつかは幸せになれると信じている。
そしてオスカルという男が現れて、カビリアに求婚する。
彼女は、とうとう夢が叶うと信じて金を抱えて、2人は崖の上で会う。ここが、ポイントだ。

ここで何が起きたか。
このシーンのジュリエッタ・マシーナの演技力の素晴らしさは、わたしを虜にした!。
このシーンは、絶対に映画で見て欲しい。
とても大事なセリフだと思うから、書いてはいけない。フェリーニと彼女に、失礼だ。



彼女は大粒の涙を流しながら、少年少女と一緒いるうちに、
哀しみの涙から、表情が微笑みに変わっていくんだ!。
ああ、何度見ても、涙が流れ落ちてくる・・。

この感動的なシーンから、どんなことがあっても、信じることの大切さと、
【希望】」というものが、ひとにとってどれほど大事なものかを、わたしに教えてくれた。
純粋無垢という、美しい感覚も。

生きていると、なぜこんなひどい目にあうんだろう。
どうしたら壁や逆境を乗り越えられるんだろうと、暗澹たる気持ちになるときが、何度かあるものだよね。
そういうときには、このシーンを見て欲しい。

わたしも、このシーンを見て、何度勇気づけられたかわからない。
もちろん、カビリアの物語を知っているから。 カビリアそして、ジュリエッタ。愛する女性だ。

フェリーニは、結局人間を信じているし、愛しているんだと思う。
だからこそ、これほどの魂を揺さぶる感動を与えてくれるんだろう。
この映画を観ると、魂が洗われると思う。 そして、こころの美しさが、磨かれるだろうなあ。

【希望】というこころを持ち続けていると、【光】は必ず見えてくるはずだ
という、わたしの信念は、この作品から教えてもらったんだ・・。

「私は愛の目で見つめる人間であるということです。
私がひいきとするのは、最も苦しんでいるひと、悪事や不正義や不誠実の犠牲になっているひとです。」

「どの人間のなかにも、最もひどい悪意の人間のなかにさえ、善性と愛の核を見つけたいという願望です。」                                                            フェデリコ・フェリーニ