
こんなに、こころの汚れを洗い流してくれる映画はないだろう!。
魂が浄化されると言ってもいい。 そして、<美しい>って何かというヒントをくれた物語だ。
監督は、イタリアのフランコ・ゼフィレッリ。 あの「ロミオとジュリエット」の監督だ。
なんという自然の美しさだろう!。
フランチェスコの、新しい世界に目覚めた素晴らしい表情!。
歌の調べの、どこまでも温かく、優しく、こころから 離れないメロディー。
まるでみんなを包み込んでくれるようだ。
♪ブラザー・サン シスタームーン、
その声は、めったに私には届かない 自分の悩みだけに、心を奪われて、
兄弟である風よ、姉妹である空の精よ、
私の目を開いておくれ、清く正しい心の目を
私を包む栄光が目に映るようにその愛がいま、この胸に蘇える
ブラザー・サン シスタームーン♪
Donovan - Brother Sun, Sister Moon
そう、イタリアのアッシジの聖フランチェスコの生涯の、前半の物語だ。
13世紀の裕福な商人の息子フランチェスコは、十字軍の遠征から負傷して帰国した。
彼のこころは傷ついていた。いったいあの戦いは何だったのか、何のために戦ったのかと。
彼は、必死にそのことを考え続けていた。
そして彼の心の中に、何かが閃いたのだろう!。
彼は、窓から部屋にある自分の物を投げ捨てた。
「物は心の重荷だ、すべて投げ捨てろ!」
「鳥のように生きたい。自分の魂を取り戻したいのです。
私は生きたい、野の暮らし、丘に行き、木に登り河に泳ぐ。この足で大地を確かめたいのです。
私は貧者になりたい。その自由が欲しい。」
彼は、自分の衣服まで脱ぎ捨てしまう。
彼の言葉だ。胸にせまるものがある。
「ある日、気が付いたのです。ヒバリのような無欲が真の幸福の元ではないのかと・・」
「宝を地に積むのは無益です、心に生きるのです」
彼は、廃墟になっていた教会の再建を始める。
友達が少しずつやって来た。仲間は増えていった。
町の少女クララも駆けつけた。
「愛されるより、愛したいのです!私に喜びを!」
このクララの瞳と笑顔が、信じられないほど美しい!。
再建された教会に、次第に彼のこころに魅かれて多くの人々がやって来るようになった。
素晴らしいシーンだ。
Donovan - The Little Church 2- from Brother Sun, Sister Moon
ローマ教皇との謁見は、圧巻だ。 涙なくして、見ることができない。
フランチェスコのように、こころが綺麗な人間がいるだろうか。
わたしは、自分が本当に恥ずかしくなった。
フランチェスコとローマ教皇との対話のシーンは永遠に残るだろう!。
彼が、教皇に何を語ったのか。
教皇の回答はどうだったのかは、あえて書かないことにしたい。
このシーンは、DVDでどうしても見て欲しいから。
ラストシーンは、人間としてあるべき姿を教えられた。
<信じられない感動>のシーンとなる。
この作品を見て、感動しない人がいたら教えて欲しい。
わたしが保証しよう。これは、裸のこころを描いた物語だからだ。
わたしたちは、お金がないと生活ができない。
でも、世界で豊かだと言われている日本人は、本当に豊かで幸せなんだろうか?。
ものを持っていることか。学歴か?。地位か?。名誉か?。
そんなものは、棺桶の中に持って行くいくことは出来ない。
お金があれば、幸福になれるのだろうか?。
もちろん、わたしはお金がないと生活が大変なことは知っている。
それでも、あえて言いたい。
ひとを幸福にするのは、こころの中にある大切なものからくるのかも知れないと