本を読んでいるうちに、突然号泣してしまった、数少ないわたしの宝物。

藤原新也は、写真家。
大学を卒業して、インドを10年間放浪した。
日本に帰ってから「東京漂流」という本を出した。
時代の本質を抉り取った男だと思った。恐ろしく鋭い目のひとだ。
この本には、腰が抜けるほどの衝撃を受けた。

そして、この「メメント・モリ」という写真集に出あった。
写真集だけど、一枚の写真に彼の言葉が,それぞれ付け加えてある。

少し、紹介したい。

「いのちが見えない。しぬことも見えない。ニセモノの生死がいっぱいだ。
本当の死が見えないと、本当の生も生きれない。」
前書きから、わたしは脳天を,殴られていた。

「つらくても、等身大の実物を見つづけなければ、ニンゲン、滅びます。」

「契り一秒、離別一生。この世は誰もが不如帰。」

「ひとがつくったものには、ひとがこもる。だから、ものはひとのこころを伝えます。
 ひとがつくったもので、ひとがこもらないものは、寒い。」

「人間は肉でしょ、気持ちいっぱいあるでしょ。」

これらの言葉は、わたしの生き方のなかに、沁み込んでしまっている。
いつも、これらの言葉が頭に浮かんでくるんだ。座右の言葉かもしれない。

そして、「一生懸命(いっしょう いのちをかける)」
という写真を見ているうちに、突然、声を出して号泣してしまった。
なぜなのか、いまでもよくわからない。
ただ、人間が本質的に持っている姿を見て、
わたしのこころの奥深くで、氷のようになっていたものが、突然解け始めたのかもしれない。

いまも、この写真集はそのチカラを持ち続けている。
最近、再販されたのが、その証拠だ。

あとがきに、こうある。
「本書は、「花」である。それはニンゲンが本来的に持つ、「憎」と「愛」の2つの現れだとも言える。
わたしは、あきらめない。」

そう、わたしも、あきらめない!。
それは、この本を読んでわたしが誓った言葉。
こんな日本人が少なくなってしまった。貴重なひとだ。

彼の公式サイト
http://www.fujiwarashinya.com/main.html