
わたしが愛する絵の一枚。 大切な絵だ。
パルミジャニーノの「凸面鏡の自画像」。 書斎に飾っている。
最初は新聞で、この絵を観た。
なぜか引き込まれるような感覚を覚えた。
不思議な絵だ。 凸面鏡の絵が、当時多く伝われた事は後で知った。
それまで、丸い絵というものを見たことがなかった。
そして、妙に迫ってくるものがある。
不気味というわけではない。
背景が湾曲しているのも面白いが、何より、彼の自画像の表情に魅せられた。
どこまでも、澄み切った表情だと感じた。そして、少し微笑んでいるように見える。
彼の瞳が美しいのだ。
当時21歳の絵だ。 天才としかいいようがない。
この発想力と絵画の技術。
わたしは、透明な感じを持った絵が好きなのだろう。
彼は、後期ルネサンスのマニエリスム時代を代表する画家。
錬金術に没頭したことでも有名だ。
わたしも錬金術を勉強している。単純な神秘主義ということではない。
錬金術がなけれぱ、科学も生れなかったのだ。
この絵は、いくら観ても飽きるということがない。
そして、いつだって、この絵の世界に引き込まれそうになる錯覚を与えてくれるほどの
素晴らしい作品だと思う。
想像力は、ひとに大きな力を与えてくれるんだ。
この絵の中の世界へ、入ってみようよ!。