映画「インディアン・ランナー」サンディ・デニス | TO NI LAND 

 

映画「草原の輝き」で

サンディ・デニスを

初めて観た時、

 

中学校3年生の頃に、

私が親しくしていた

女の子を思い出した。

 

松本 零士が描くような

細身で長い髪の彼女は、

 

触れているのが

わからなくなるほど

柔らかい髪をしていて、

 

笑った時に映える

白くて小さな歯が

印象的な娘で、

 

最近、

ポーラ・ビールにも

似ていると思った。

 

 

 

サンディ・デニスの

遺作だというので、

映画「インディアン・ランナー」

を観た。

 

 

細身だったあの娘も、

 

今では

サンディ・デニスのように

ふっくらと丸くなり、

 

孫でもおんぶして

いるのだろうか?

などと想像し、

 

ショーン・ペン監督作品

なだけに、

最初、映画「Uターン」

を彷彿したが、

 

 

 

自宅で、

デヴィッド・モースと一緒に

ジョニーウォーカーを飲む

ヴァレリア・ゴリノを観て、

 

映画「リービング・ラスベガス」

バーカウンターのシーンで、

 

ニコラス・ケイジが

口説いていたのを思い出し、

 

ヴィゴ・モーテンセンの

彼女役で現れた

パトリシア・アークエットを観て、

 

ニコラス・ケイジが

元夫だったのを

また思い出して、

 

 

なぜニコラス・ケイジ?

 

と、ショーン・ペンとの

関係のほうが気になって

調べると、

 

 

二人は若い頃に

共演もしていて、

 

ニコラス・ケイジが

出演作を選ばない事に

ショーン・ペンが

言及したため、

 

しばらく不和が続いた

時期もあったが、

 

友人同士ではあるようだった。

 

 

 


ショーン・ペンの、

若くして亡くなってしまった

弟クリス・ペン

のデビュー作が

 

映画「ランブルフィッシュ」で、

 

ここにも

クリス・ペンの仲間役として

やはり、

 

ニコラス・ケイジが出現し、

 

奇しくも

 

この作品も、

理解し合えない

兄弟のもどかしさが

描かれていて、

 

劇中で

兄役ミッキー・ロークと、

弟役マット・ディロンの

父親役を演じたのが、

 

なんと

「インディアン・ランナー」の

シーザー役、

 

デニス・ホッパーであり、

 

「インディアン・ランナー」の、

バーで兄弟を煽るシーンと、

 

「ランブルフィッシュ」の、

兄弟と自宅で戯れるシーンの

 

デニス・ホッパーの演技が、

酷似しているのが愉快だった。

 

 

 

 

 

「インディアン・ランナー」で

強者揃いの俳優陣に

囲まれた上に、

 

ニコラス・ケイジの

存在も見え隠れしつつ、

 

やはりこの作品でも

すっぽんぽんになった、

“裸番長”こと、

ヴィゴ・モーテンセンの兄役を、

 

私の中では

脇役のイメージが強い、

 

デヴィッド・モースが

演じているのに

違和感を覚えたが、

 

それがかえって

 

世界観の違いを

際立たせていて、

 

結果、

 

対照的な兄弟を上手く

表現出来ていたように思い、

 

弟フランクは、

幸せを感じると

不安になってしまう、

生きづらい性格

なように思えて、

その辛さを察した。

 

 

 

 

 

 

 

 

久々の

チャールズ・ブロンソン

で思い出したが、

 

 

子供の頃、

 

あごに何かが付いている

と友達に指摘されて、

 

自分のあごを触ると、

 

『うーん、マンダム』

 

と、したり顔で

言われた経験があるのは、

 


私だけではないはずだ。