昨日のブログで チャチャのような人は苦手と書いたけど わからなくもないんです
私自身 似たようなところがある
『こんなふうな自分だから』を認識定着させてしまえば それが鎧みたいなもの
チャチャも本来の自分と違う姿を見せて傷つけられるかもしれないものには中にまで入りこまないように⇒自己防衛
チャチャには共感している人も多いようです
私もそのひとりかも

そんなチャチャのことを追ってみたいと思います
その前に 昨日で上映終了の劇場が多いみたい
私の地元もそうです でも最初は上映予定になかったので 1週間でもありがたいと思っています
では チャチャのことを含め ストーリーに触れていきます
自分が野良猫みたいだと例え その上で野良犬……同じ種類の生き物 可哀想って思っちゃった?
最初はそうかと思ったけど 惹かれていくのは自分でもわかる
でも 好きって認識するのってちょっと恥ずかしい(のちのち凛ちゃんと話してた)
樂が落としていった鍵を一階のビストロに届けた時にもお皿を落としていて 自分と重なる
その日 オフィスに入った時にペン立てを落として派手な音を立てたチャチャ ちょっと不器用な野良猫と野良犬
その日の退勤後 「鍵 拾ったの 私ですよ」「ありがとうございます」からの「お礼は?」
……で2人で階段を降り街を歩く
縁石をふわふわ歩くチャチャを樂は小突いて落とす
「邪魔した」というと そういうの嫌う人がいるんだと言われ「人の目を気にしないで生きることにしてる」と返す
屋上で樂が飲んでいたグリーンサイダー
それを「お礼にして」とチャチャが言う
「ごはん奢ろうと思ってたのに」という樂に「それはいらない」
えーー?なんでー?と私は思ったけど 気分かな?グリーンサイダーの方がよかった?
でも「わかった」と受け入れた樂の背中を見ながら どこか拍子抜けにも見えた…けどどうなんだろ
そして もしここで一緒にごはんに行っていれば
あの事件は起こらなかった
「俺も生きたいように生きてみるよ」と樂は何か決心したけど ねえねえ それズレてる
それに樂ってサイダーの瓶を持って一人で階段を降りるシーンがあったけど あれ?もう一度屋上に行った?
わざわざ?
でも チャチャと歩いている時 エプロンに包んでサイダーの瓶持ってるのよね じゃ あの階段降りる不吉な感じはなんだろ 心境のことかなぁ
うーん もしかしたらやはりもう一度屋上からピオニーを見ていたかも そこでひとりで飲みに行くという護の声をきいて 待ち伏せたのか…
屋上で(サイダー)瓶に少し残った雫を口にしたのかな
つい……
だって もう一度店の鍵をあけてサイダーとらないよねぇ……まずい ここでこんなに尺をとってしまった

7/8
オフィスのテーブルに置かれたサイダー
蔑ろにされてる気がした……と心の声
描いていたのは
屋上でサイダーを受け取って そこで飲む
「美味しい」と樂に微笑めば
見せたことのない笑顔を見られるかもと思ったかな
……というか 冷やさないのかな?2人とも
やっぱりごはんを食べることになったけど どこのお店にも入れず
樂の家にあがる その時の心境はいかに?
チャチャ 彼氏がいたこともあるかもしれないけど そんなにたくさんではないようだから
お料理する姿を見ている目がうっとりしていくから
惹かれていってるよね でも表向きは別として 心は舞い上がらないようにしてる
グラスを合わせたり 樂の手から何か食べたり 煙草の煙のシャボン玉でじゃれ合ったり……
帰ると言って でも手を引かれた時
もうそのまま落ちたと思う……
はい……そう思いました!
昨日も書いたので省略
そこが明らかにならぬまま チャチャが転がり込んだから 恋人どうしになったと思ってた
でも チャチャは片想いだと……寂しそう
それでも樂には追い出されないし そばにいられればいいと思ったのね

凛ちゃんに相談した
一緒に棲んでるけど片想い
「お体の関係は……」凛ちゃんの問に
「もしかしたら……女の人に興味がないのかもしれない」残念なことだけど 自分を嫌いなのではなく 女の人全般ならまだ救われるかな
キスから逃げられたけど それなら納得がいくし
7/17
だけど ある日 あの部屋を見てから変わっていく
危害を加えていないだけどこか安心してる?
いや……十分犯罪だけど
樂への気持ちは変わっていない でも監禁しているのは事実だからなんとかしたい とりあえず囚われてる護にオムレツなんぞ作って食べさせてる
そこ……満月を映して そのまま丸いオムレツ……演出が素敵 チャチャは半月にできなかっただけとしても
護が悪人でないのはわかった 好きな人のこと大切にしたいのもわかった 三股かけたことも調子に乗ったからで 根っからの遊び人ではない……ヒモ男だけど
棚にあるコレクションはなに?水晶体?
樂への気持ちは変わらないけど(と私は思ってる) 奥深い闇に迷い込みそうなチャチャ
悪魔?悪人?悪役?悪の文字が頭から消えない

凛ちゃんとの会話
「正義の味方と悪役 どちらが好き?」
凛ちゃんは「性癖的に悪役が萌える」
それから
「正義の味方は世界を救うために あなたを犠牲にするけれど
悪役はあなたを救うために世界を犠牲にする」
チャチャ
「世界中を敵に回しても 愛されてみたいですね……」
凛ちゃん
「それには……世界中を敵に回しても愛さないとね……」
いつものように 並んで寝る(何もしてこない)樂の寝顔
指で前髪をかき分け 自分の身体を近づけていくのだけど……もっと密着させないのは 起こしちゃうのは避けたいからかな……
樂のこと……好きになってる
樂のこと好きだから 全部知りたいんだよ
そんなふうに言うことはいつでもできたけど
樂の領域に踏み込むのは こわかったのかも
樂の正体を知ること 出て行けと言われること
両方こわかったかも
頭の中……ぐるぐる 混乱してるのに
屋上への階段で見たのは いつもと違う樂
外国人の女性に割引券を渡そうとしている樂は チャチャが一度も見たことがない姿
チャチャの顔が険しくなる これも見たことがないチャチャでした
「珍しいね……他の人と話してるの」
「たまには営業しないとね」
さっきと全然違うぶっきらぼうな様子
この階段でのピオニーと話す樂は
とっでもとっても大志くんに近かった
声も……雰囲気も
それはそれでいい
今夜花火大会だから ここで見ようと
「樂が仕事終わる頃 ここで待ってる」

花火は 端っこしかみえない ビルの陰で
代わりに小さいの買ってきた いつもののりのチャチャだけど でも内心ドキドキ?勝負どころ
表には見せないけど
飲んでいたサイダー(昔ながらのビー玉の入ったやつ)の瓶を樂に渡す
「とって」
「こんなの……ほしいの?」
チャチャは「ほしい 綺麗だから 水晶体みたいに」 ビー玉から水晶体ワードを口にする
「ん?」と止まる樂 そして気づく
「あの部屋見たんでしょ」
それが何かを説明する こんな一面もあるんだ
言い訳でもないだろうに
ビストロでの仕込みの際 手に入れた牛や豚の水晶体だと「他人から見たらキモいか……」
認めた樂は 変に隠そうとはしないけど
ビー玉を取り出して チャチャに渡して
(ここの ビー玉を取り出すところは
大志くんのアイデアだそうです
酒井監督が 教えてくれました)
「あの人はなんなの?なぜ?」と尋ねる
樂は笑って「今度は人の水晶体を集めようかと……
嘘だよ あんな濁ったの いらねえよ……」
そして樂の視線の先は ピオニーと護の部屋
ベランダから外を見るピオニーは
今日も帰ってこない……と寂しそう
チャチャは 樂がピオニーを好きなのはさすがにわかったのよね………
英会話学校のイベントに 毎年誘っているみたい
入社間もないチャチャは初参加かな?……と
凛ちゃんに渡されたチラシを眺める
そこに……今出ていったピオニーと護のツーショット
チャチャは ピオニーの後を追う
「あ……あの……」
にこやかに挨拶するピオニーに
「好きな花は何ですか?」
そこでたんぽぽと答えれば あの閉じ込められた男の彼女であることは間違いない……場面は答えずに代わったけど
チャチャは仕事を途中にして(多分)あの部屋にいき 護を逃がそうとする
初めてみた時は なぜ樂が護を監禁しているか全くわからなかったけど
樂のピオニーへの想いと ピオニーの前から護を消してることだけはわかって 必死で縄を解く
「三股かけてたこと墓場まで持っていったほうがいい それから(そんなこと)二度としないで
それから……これは仮定だけどきっと……」
そこで 樂がきて チャチャの視界は……
このときのチャチャを思うと
あの おでこに唇を寄せた時は
自分を愛してくれるなら悪役でもいい
自分も世界中を敵に回しても愛する……
でも このときは 樂が自分など眼中にないことのつらさもあるけど 樂がこんなにヤバイ人だと思わなかったから きっと好きな気持ちは粉々に砕けていたかも
でもほっとけないから 護を助けたあとは
なんとかして その闇の世界から樂を救わなければと思ったのではないかなと思う
軽トラで山中に連れて行かれ 樂が包丁を手にしたけど
樂はきっとやれないとチャチャは思った……ここは伊藤さんが言ってたかな なるほどと思った
そうか!もしやれるなら (少しでも疑ってる一度裏切ったのを目の当たりにしている)チャチャに包丁は渡さないよね
(樂のことは今度書くけど)チャチャに託したのも 詰めが甘いと言われりゃそれまでだけど……
あそこはチャチャマジックかな
信じてみようと思わせるチャチャの名演であり 中の人の名演でもある
ぶりっ子顔より この顔が好き
そして伊藤さんはあそこで母性に変わったと言っていたけど うん たしかに
闇から救い出したい友情に近いものだったかもしれないけど そこは母性になっていたと思う
チャチャが包丁をもったら ポップな音楽になって
踊るように動いて(実際縛られていたから感覚が変になってるだけだろうけど)
護を殺すふりをして縄を切り 煙草を吸い始めた樂を見て 私にもちょーだい なんて横に座って
樂の煙草を吸い煙を吐いて……

そこで耳を切られる チャチャの返り血の浴び方がちょっと違うけど まぁそこは言いますまい
演出ですからね そういう描写
樂を犯罪者にしたくないのもあるかもしれないけど
それより樂の精神や人間性をヤバイと思って
それは野良猫の自分はギリギリ常識の一線は超えていない……人として
野良犬だと思った樂は普通じゃない
テキトーなチャラ男の方がましだった……
救わなければ……と思ったけど
昨日のブログに書いた 好きな人(好きだった人)の血を舐めて「美味しくない」
チャチャの冷静な 恋の終止符?
帰りの車 哀しかった
私 初見では 語りながら 2人は時間が経てば寄り添えるかと思ったのです それは願望かもしれない
このあと 電柱さんや凛ちゃんが『恋の終わり』を語っても匂わせても 樂はチャチャを好きになってあの部屋でイチャイチャするかなぁ なんて 願望だな
車での会話
「樂はこれからどうするの?また殺そうとする?」
「飽きた……あんな男を待ってる女にも飽きた」
「そ……」
このときのチャチャは…
樂が人の心を汲み取ろうとか
思いやる人種ではないことに
悲しく(落胆)なっていると思った
「痛いし……」
「そうだよねぇ」
チャチャは ここでおどけるけど
チャチャの服のデザインになっていた
フリンジ風のストール?のようなものを
引き裂いて樂の傷にあてている樂は
もう痛がっていないけど
窓の外ばかり見ている
「フランス行って オムレツ食べようかな
チャチャも行く?」
これまでのチャチャなら「うん……いこーかなー」なんて答えだろうけど それには答えない
その代わり 思い切って尋ねる(賭けなのかな)
このあとの樂の答えによっては チャチャのこの後の行動が変わったかなと思うんです
だって一度は好きになった人じゃないですか
ギリギリまで 望みを託したかな
それは最終尋問だったかも
「樂はどうして私と一緒にいたの?………
……私のこと好きなの?」
樂の答えは
「さあ……」
「寂しかったから…」
正直な答えで1%の嘘もないと思う
「未来のことなんてわからないから 好きになるかもしれないって思った」
「そ……」と言って 涙声だったチャチャは
最後のこの樂の言葉で 涙をぽろぽろっと流して
少ししゃくりあげる
もう終わっているのに
愛してくれる可能性もあったかも
でもないかも……?
樂 罪深いな
樂の正直な答えにチャチャはなんの不満も疑問もなかったろうけど…なんだか哀しいな
自分で書いておいて じゃあ 樂が何と答えれば チャチャは樂を笑顔で見られただろう……と思うと
うーん わからない
でも 樂が
「チャチャとこれからも一緒にいたい」と言えば
自分も自分を変えたいとか特に前向きなことを口にしなくても きっとチャチャはそばにいたかもしれない
樂は……
あ 樂のことはまた別に書きます
チャチャは自分の家に戻り
やりかけの仕事を終えて いつもの日常に戻り
恋をなくしたかわりに友情を手に入れた

