底なし沼に少しずつ
嵌ってゆく様に
その少女は光から逃げた
もう、時間が迫っている
少女と私の時間が
終わる
私は光を憎んだ
少女を苦しめる光を
底なし沼に少しずつ
嵌ってゆく様に
その少女は光から逃げた
もう、時間が迫っている
少女と私の時間が
終わる
私は光を憎んだ
少女を苦しめる光を
もう気付かない
気付いてくれな
もう気付いてくれない
気付かない
光を奪われた少女に
僕はもう
気付いてあげられない
君がまたひとりでに歩き出す
まがった角をまたまがる
後から、後から、どこまでも
ついてくる
ひとりでに歩き出して
がたつきながらついてくる
廊下に響く
幼児の裸足の音
微笑みをそのままに
ひとりでに
憑いてくる
雨で濡れた君の姿が
私の心に刻まれる
それでも彼女は
笑っていた…
真昼なのに
僕と合える事を
笑っている彼女は
とても泣いていた
荒んで逝く
心
悲しいくらい
荒み続ける
枯れ果て
感じる事すら
出来ないくらいに
自分の中の自分
宇宙の中に
ぽつんと
一人
自分は宇宙で
宇宙は自分
壱本だけのこの薔薇を
貴女に差し上げませう
其の刺に傷付けられて
流血しない様に御気を付けて
無限に広がる空
どこまでも限りなく
闇とかすかに光る
星たちが広がり続ける
久し振りの
君からの
メール
差出人の名前
何で今日?
久し振りの
会話
とりとめなく
流れてく
・・・
猫みたいな
君
殺したくなる程
愛しい君
百万の薔薇と共に
棺に納め愛でませう
透き通った骨に
大き過ぎる手枷
…
骨と成って終った
君でも
美しい…
肉は朽ち果て
床には解体した
君の肉片と血痕…
それさえも
愛しく感じてしまう