Blog606. 情報との付き合い方 | 【 TRTA 】 東京リメディアルセラピーアカデミー代表ブログ

「情報がありすぎて何が本当かわからない」


このようなことをここ数年よく聞くようになりました。インターネットやSNSが普及する前は、こんなことはありませんでした。

現代は、情報が簡単に手に入る便利さがある反面、その溢れる情報に振り回されて貴重な人生の時間を浪費してしまうリスクもあります。

「情報と上手く付き合えること」は、心身共に健康で豊かに生きるために必要なリテラシーになってきていると思います。

 

※今回のブログの写真は先日長崎で撮影したものです

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⚫︎情報の種類

情報には一次情報・二次情報・三次情報があり、その信憑性は一次情報に近くなるほど高くなります。

一次情報
現場/実態調査など直接的に体験したオリジナル情報や、企業の公式サイト等がこれにあたる

二次情報
一次情報を情報源として生まれる情報で、信憑性の高いメディア(新聞など)がこれにあたる

三次情報
二次情報以降の情報を基にした情報で、いわゆる又聞き情報をいう

冒頭の「情報がありすぎて何が本当かわからない」となる原因として、インターネット上には、一次情報~三次情報までが混在していることがあげられます。

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特に、ブログやSNSが普及してからは、精査されていない情報(信憑性が不確かなもの)、ステルスマーケティング(通称ステマ)やポジショントークが溢れ、また人間の感情を揺さぶるような記事も多く存在しています。


このように、情報(映像や写真,SNS投稿)を簡単に作って配信できてしまう時代においては、一次情報にあたる癖をつけることを意識して生活することが益々大切になってくると思います。


また、自分自身に※認知の歪み/バイアスがないかもモニターしておきたいところです。例えば「この人はフォロワーが多いから正しい情報を発しているだろう」などの無意識の思い込みなんかも気をつけたいです。フォロワーや“いいね“の数はお金で買えますからね(ちなみに弊社のオフィシャルSNSはフォロワーや“いいね“は買ってませんのでww)。


また、「○○らしい」「○○がこう言っていた」など、事実確認ができていない曖昧な情報は、大元に直接確認するまではわからない/あくまで三次情報(真偽不明)であるという認識でいるようにすることも意識しておきたいです。

 

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●情報の断捨離

戦争等の悲惨な映像をみても感情が動かないという人はいないように、目にする情報の影響を少なからず受けます。国民感情を煽って戦争に向かわせたことも過去の歴史では行われてきました(情報戦、認知戦が常に行われている)。

故に、感情を煽るような情報(SNSやメディアなど)に触れる回数を減らす・触れる情報を選別するなど『情報の断捨離』をして、自分自身が常に安定して冷静でいられるようにすることで、心穏やかに豊かな生活を営めるのではと思います。

 

▼最近こんな記事も出てました。
インスタ・FBは「ドーパミン分泌を操り若者誘導」 米41州が提訴|朝日新聞デジタル|2023年10月25日


スマホやSNSは、酒やたばこ、薬物などに匹敵する「依存物質」…あなたの脳を蝕むドーパミン依存とは|集英社オンライン|2023.6月9日

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かくいう私も、facebookが出始めた2010年頃は興味本位でSNSをアクティブに使っていましたが、「コメントに返信をしなきゃ」「Likeを押さなきゃ」などの気疲れが起るようになり、自分自身が本来やるべきことへの集中力が削がれていることに気がつき、プライベートのアカウントはメッセジャー利用のみの連絡用になりました。そういったことを器用にできる方もいらっしゃると思いますが、私はできないので辞めました。
 

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個人的には、普段の情報収集(政治経済・時事情報など)は、オンラインメディアだと、どうしても自分が興味のある情報ばかりに目が行きがちなり偏ってしまうので、定期的に紙の新聞も読むようにしています。
 
メディアで伝えることができる情報には限界があり(現場のすべてを詳細に伝えることは不可能)、断片的なものになるので、二次情報も実際はどうなのかわからない(現場に行ったらメディアでみた印象と違うことなんかも少なくない)、「自分自身の目でみたものが真実である。」というスタンスでいるようにすると、見誤ったり勘違いすることがなくなるんじゃないかなと思います。
 
情報戦・認知戦の時代、情報との付き合い方・処理の仕方を改めて見直してみたいと思ったこの頃です。
 
P.S.
ここ数年はY2K(=2000年前後)のテイストを取り入れたものが流行ってますね。陽気で快活な雰囲気がZ世代に人気みたいです。確かに、当時、流行っていた音楽(R&BやHipHopなど)も元気が出るものが多いように感じます。Beyoncé(ビヨンセ)のライブにはDestiny's Child時代も含め何度か行きましたが、すごくパワフルでエネルギーに満ち溢れていたのを覚えています。いつの時代も、明るく元気に生きたい、という人々の想いは変わらないですね。

※認知の歪み
精神科医デビッド・バーンズ(David D. Burns)による認知の歪みのパターン
▼以下、検索していただくと詳しい情報が出てきます
①白黒思考(オール・オア・ナッシング)
②過度の一般化 
③フィルタリング
④ポジティブ要素の否定(マイナス思考)
⑤結論の飛躍 
⑥拡大解釈と過小評価
⑦感情に基づいた判断
⑧すべき思考
⑨ラベリング、レッテル貼り
⑩個人化と非難