大収穫の同窓会 | 66生活ブログ

66生活ブログ

My Life with 66Beetle

清々しい朝である。


私は中高とも関西の私立を卒業しています。


毎朝毎日、西宮の「夙川駅(シュクガワ)」から、今や日本一綺麗(見た目も清潔感もトータルセンスも)と言われる阪急電車で終点の梅田駅で下りて、国鉄(JR)大阪駅で環状線に乗りかえて「玉造駅」で下りて徒歩10分とちょっと。トータル1時間20分掛けて通いました。


中1からです、ちょっと前まで小6でした。いま思うと良く通いました。


学校名は「大阪明星学園(メイセイ)」。カトリックのマリア会が設立した学校です。

ですから校舎のてっぺんには大きなマリア像が安置してあります。


でも当時の生徒の殆どは関西で商売をしている会社社長の息子たちが殆どで、中学からそろばんの授業があってくらいです。


制服は七つボタン。

コレがカッコよくて近所の女子校から注目されてました。


長崎には「海星学園」、札幌には「光星学園」、そして東京は「暁星学園」の姉妹校があります。

中でも有名なのが暁星学園で歌舞伎界の殆どの方々はここの卒業生です。

4校共制服は同じです。


ま、学校の紹介はこのくらいにして本題です。


関西がメインですから当然同窓会は関西で開催されます。長年そうでした。

しかし、今やワールドワイドの時代です。卒業生が関西ばかりにいるとは思えません。

で、ならば関東圏内に住んでる卒業生、東京で活躍している現役生や卒業生だっているんだから東京支部を作ってもいいのでは無いか・・・との声が上がりました。


な事で、数ヶ月前に開催案内の往復ハガキが舞い込み、8月31日 16時から,「第一回大阪明星学園同窓会 設立懇親会」が開催され行って来ました。(ここまでの件(くだり)が長すぎた)


発起人だって主催者だって何人くらい集まるのかも分からない。

場所は三越前の三井ガーデンホテル。


中々の盛況ぶりで安心しました。

参加者としては約80名、台風の関係で来れない方も多かったと思います。


入り口で書類を渡され席に着き(席は予め決まっておらず、来たもん順で空いてる席へ)書類を見ると出席者の卒業回順に名前が書いてありました。

最高は第52回生で、お歳は91歳!お元気でした。


僕は74歳で第67回です。今回の出席者の中で上から7番目に名前が出ているのには驚きました。

一番若い方は第123回卒で東大生が2名おられました。



司会者より時間が掛かるので簡単に自己紹介をして欲しいとの事で私は7番目でしたから直ぐにマイクが回って来ましたね。



そんな中でちょっとばかり驚きと現代の時代背景と世代の違いを大きく超えた事がありました。


実は会場へ入って席を探している間に女性が一人お座りでした。

当然何の疑問も持たず、奥様同伴の方もおられるんだと思っていました。


席に着くとその女性の背中が視野に入ります。

その時思ったのは、男子校の同窓会に奥さん連れて来るって、一緒に来た奥さんも勇気あるなぁ〜とか、ウチの嫁さんなら絶対付いて来なだろうな・・・とか。


そんなこと考えている中、自己紹介は進んでいます。


で、何回卒か忘れましたが男性の名前が呼ばれた時に、その女性が立ち上がったのです!

まさに「えっっ??」でした。


その方、マイクを持って注目されている皆んなに向かって「自分はジェンダーである事、男子として卒業したが今は女性になっている」事をそのままお話になられました。もうそんな時代なんですね。「ジェンダー平等」とはこう言うことかも知れません。

話終わると大きな拍手を浴びておられました(パチパチパチパチ)。


直ぐに自分に当てはめてみました。

自分はこんな同窓会に出席できる勇気があるか?

包み隠さず話せるか?

色々考えさせられました。


宴もたけなわで2時間が経過した後、司会者よりお決まりの「最後に校歌と応援歌を歌いましょう」となって卒業生の応援団長の指揮の元皆んなで歌ってお開きとなりました。


これは校歌です


これは応援歌ですが音がありませんでした。

アカペラです



無事に同窓会も終わり最後に主催者側のK会長よりこんなコメントが入りました。

「私の勤務するアース製薬の商品をお土産に用意しておりますのでお荷物となりますがお帰りにお持ち下さい」と。


「えっ! アース製薬?」

直ぐに出席者名簿を見るとK会長は第69回卒でした。私は67回卒ですから後輩です。

それもうちの会社で一番力入れている商品「MA-T」を製造している会社です。


4月に経済誌「プレジデント」でMA-Tは「ノーベル賞級の技術」の技術を持つ日本製と絶賛されています。


終了後直ぐにK会長にご挨拶すると、とっても驚いた表情をされて「まさか今日この会場でMA-Tの話が出て来るとは思わなかった。この素晴らしい商品誰も知りませんよ」

「そうですか10年以上前の開発会社の製品の頃から販売しておられるのですか」

「先輩にそんな方がおられるとは驚きです」

と今後の展開の話にもなりました。


まさかこんな事態になるとは・・・


今や大半以上が後輩となります。

自己紹介を聞いていると、医者や弁護士は勿論の事世界的にビジネスを広げている方等々沢山出席されています。


何処でどんな繋がりが出て来るのか、人生の中の出会いは分かりません。

引っ込んでないで何でも前向きに顔出す事が大事でしょうね。

犬だってウロウロ歩き回っているからこそ棒に当たるんです。


若い後輩と話をしていると勇気を貰いますね。

あと数年は切れ味の悪くなった剣を振り回してみようかな。