こんにちは。(*^^*)

今回はマルシン製の電動ガン、UZIのギアボックスを分解していきます。

先にお断りしますが、今回、ネタは仕込んでませんので、オチはありません(笑)

ブロ友のオーハさんのリクエストにより、ギアボックスへのアクセス手順より先にギアボックスピンポイントの分解記事です。
ピストン回りも触りません。
 (* ̄∇ ̄*)ww

必要な道具は、特殊なものはありません。
 +と-のドライバー大小
 六角レンチ
 ピン抜き的なもの

 これだけです。

このマルシンの電動UZIは、マルイの電動に比べて、汎用性の低い専用設計となっています。

その分、ピタッと収まっていて設計上はキャパの余裕を感じられるのですが、そこはいかんせんマルシン。重要なパーツの耐久性に不安があります(笑)

まあ、電動ガン第一弾な上にマルイにUZIを被せられて早々に一線を退いた機種なので、長年ウォッシュアップされたマルイユニットと比べるのはナンセンスというものです。

そのへんを受け入れた上で弄るには、素晴らしく可愛らしいメカニズムになっている魅力的な銃です。(*^^*)


まず始めに、ギアボックスの動きを説明し、その後分解、組み立てについて説明していきます。

まずは作動についてです。


トリガーを引くと、白いL時のアームが持ち上がり、アッパーレシーバー側のマイクロスイッチを押して電流が流れます。


電流が流れるとモーターが回転し、三つのギアで減速してセクターギアがピストンを後退させるのはマルイと同じです。
この際、ピストンリリース前くらいのタイミングでセクターギアがタペットプレート(黒いL字金具)を前進させ給弾します。
そしてそれに遅れて、セクターギアに押し出されたカットオフレバーが、トリガーと連動する白いL字のパーツを押し出し、スイッチから外させ電流をカットします。
その後、タペットプレートはアッパー側のスプリングで後退します。

これが基本的なセミオートの作動です。


フルオート時は、写真の金具が白いL字の金具がカットオフレバーに押されて逃げるのを押さえ込み、スイッチを押させ続けます。


逆転防止については、マルイと違い、セクターギアの一点でしか機能しません。
動画のようにピストンを後退させたセクターギアが、途中でスイッチをカットされた場合、スプリングの力で初期位置まで戻されます。その際、オーバーランしないためだけの逆転防止ラッチになっています。

以上が基本的な作動になります、

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では、分解に入ります。


まずはギアボックスを取り出しましょう。


アッパーカバーを外したら、給弾パイプを上に引っ張り引き抜きます。
ロック等はありませんが、パイプの変形に注意です。


続いて、ピストンのスプリングを抜いてしまいます。


ピストンガイドを上に持ち上げるだけです。
飛び出しに注意してください。

アッパーカバーを開けるだけで工具なしに抜けるスプリング。なんともモデルガン屋らしい設計で惚れ惚れしますね。(*^^*)

ただし、ムリな力をかけるとピストンが不安なので気を付けましょう。(^_^;)


続いてハンドガードを外します。
プラスネジ一本で固定されてます。


ネジを抜いたら若干開きながら持ち上げるだけです。
下からモーターが出てます。マルイとは大分違ったレイアウトですね。

側面のネジはダミーのモールドなので注意。
左右のパネルは張り合わせられてるので、割らないように注意が必要です。
ヒューズボックスが引っ掛かりやすいので、無理に引っ張らないこと。


六角ネジを抜いてストックを外します。


ハンドガードの下から出てきたモーターから延びるシャフトの連結部分を外します。
イモネジと+ネジがありますが、プラスネジだけ外します。
イモネジを外すと面倒になるので外しません。


続いて、シリンダーヘッド上面のネジ2本を抜きます。


スイッチボックスがフリーになるので、配線を痛めないようにかわします。


スイッチボックスとカバーはピンで止まってるだけです。


赤丸二本のネジを抜きます。
これで、ギアボックスの収まるロアレシーバーをアッパーレシーバーから分離できます。


ロアレシーバーは前側を下に下ろすように外します。
後部は噛み合いがあるので、ムリな力をかけないように。
また、ロアレシーバーから生えてる白いパーツは大変脆いので、折らないように注意してください。


二本のネジを外せば、グリップパネルが外れます。
グリップセーフティはダミーなので、複雑なパーツが落ちるとはありません。


左側は前後2つ、右側は後ろ1つ、計3つのマイナスネジを抜きます。


ギアボックスがロアレシーバーから抜けます。
前から抜くとトリガーが干渉するので、後ろから持ち上げると楽です。

さて、やっと本題のギアボックスの分解に入ります。


左側面の3つのネジを抜き、裏返します。


右側面後部のネジを抜きます。
左側を上にしてカバーを開きます。
これは、右側面にモーターシャフトがこの時点では固定されてるからです。


シンプルなギアボックス。
マルイのようにスイッチや配線はないので、とても楽に開け閉めできます。


セクターギア、スパーギアを外します。


写真は逆転防止ラッチですが、マルイのように4箇所も8箇所もロック位置はなく、セクター一周につき一ヶ所のみです。
これは電流の逆流が怖いですね。(^_^;)


スイッチがないのでトリガー回りをバラす必要はないと思いますが、念のため写真を残します。
バネが飛ぶと、どこにあったか分からなくなりますらね。(^_^;)


別角度で記録。


次に、カットオフなどを分解します。


まずはカットオフレバーのスプリングを外します。


外した図


固定するネジを外します。


カットオフレバーが取り外せました。


こちらもカットオフのパーツ。


ネジ以外にも軸で固定されてるので、折らないように注意。
慎重に抜くだけです。


写真のピンを抜きます。


先の長い棒で押し込み、内部に落とし込みます。


先程落とし込んだピンを無くさないよう回収します。


写真のネジを抜くと、モーターシャフトを固定するブロックが外れます。


これでベベルギアもフリーになりました。


モーターシャフトにも軸受けがあり、しかも金属製です。
マルシンの本気を感じます。


これでほぼ分解は完了です。


ここで、ユニークなパーツを紹介します。
図のダックスフンドみたいなパーツですが、セーフティの一つです。

マルシンの電動UZIは、安全対策として、マガジンを挿さないとトリガーが引けない仕組みになっています。


ロアレシーバー側のこのパーツ、これがマガジンの挿入により前進します。


マガジンの挿入により前進するのが分かるでしょうか。


先程のロアレシーバー側のパーツが後退してるときは、先端の突起がこのダックスフンドの後ろ足を持ち上げ、お辞儀をさせ上の写真のようになります。そしてダックスフンドが頭でトリガーをロックします。


マガジンを挿入するとこのダックスフンドの前足と後ろ足の間に突起が入り、トリガーがフリーになりセーフティが解除されます。

マルイにはない独自の安全機構なので、マガジンを挿さずに故障と勘違いしないよう注意が必要です。

恐らく、チャンバーに一発しか残らないマルイとちがい、チューブ状の給弾ルートに20発近い弾が残り、しかも自重で給弾されてしまう構造ゆえの工夫でしょう。

こういった安全対策はASGK等の方針によるものだと思うので、法的根拠がなくとも協会自主規制って大切だな~と思います。

さすがは信頼の国産。

弾道は信頼できないけれど(笑)


ギアボックスのパーツ一覧。
ピストンユニットとセパレートで配線もないので、大変シンプルです。


マルイとギアを比べてみました。
形も軸の太さも違い、互換性は全くありません。

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組み立ては分解と逆手順ですが、所々コツがいるため、説明していきます。



まずは右側を下にします。


ベベルギアとマガジンセーフティ(?)をセットします。


モーターシャフトのブロックをのせ、裏返します。


ネジで固定しますが、このときしっかり締め込まないとモーターシャフトがズレます。

しかし、締め込みすぎるとピニオンとベベルが噛みすぎて抵抗になるので、程よい位置を探ります。

この辺り、感覚勝負なので、次機種ではウォッシュアップして欲しかったところです。( ̄▽ ̄;)



良い位置が決まったら、回転防止ピンを打ち込みます。


カットオフレバーの金属のほうをとりつけ、


プラのほうもセットしネジ止め。


スイッチバーをセット。


逆転防止ラッチをセット。


スプリングはこちらからかけて、


くるりんと。


スパーとセクターをちょちょっと乗せて


三ヶ所ネジ止め。
この際、特に一番後ろのネジを締めすぎないこと。


裏返して後部をネジ止め。
これも、締めすぎないこと!(かなり重要)


なぜギアボックスカバーを締めすぎてはいけないかというと、上の写真で示したセクターギアとタペットプレートとのクリアランスが無さすぎるのです。

ぐっと締め込むと、ギアボックスカバーがしなってこの部分が接触し、かなり大きな抵抗になります。


次に、ロアレシーバーにギアボックスを納めますが、この際、スイッチバーとタペットプレートの位置に注意します。

どちらも最後部にあるよう、シャフトを回して調整してください。


この写真のようにスイッチバーが前進していると、


アッパーと接合する際、このように干渉しへし折れます。


給弾パイプを写真のように通したら


スイッチバーを慎重にとおりロアレシーバーをアッパーレシーバーにセット。


モーターシャフトの方向を修正して連結。


あとは外したネジを戻していくだけです。

構造的には各部がユニット化されており、オールインワンのマルイユニットにくらべ簡単に開け閉めできると思います。

しかし、ウォッシュアップされていないだけあり、所々、知らずに触るとパーツを破損する危うい設計です。

まあ、マルシンだから、の一言で片付くことだと思いますが(笑)


しかし、配線が簡単なので、マルイのようにメカボックスの開け閉めに大きなストレスがかからないのが楽しくていいですね~。(*^^*)


さて、ボリュームたっぷりとなりましたが、冒頭で書いたとおりネタはありません!!

オーハさんからのラブコールにお応えして突貫で記事をあげましたが、眠くてたまらないのでこれでおしまいです。
 (+.+)(-.-)(_ _)..zzZZ



寝るし!!