ミリタリーマニアなら、一度は食べてみたい憧れの一皿。

それが「レーション

それを幸運にも、知人から譲っていただくことができました。(*^^*)


米軍のレーションは「MRE」と呼ばれます。
パッケージにも記載されていますが、
Meal Ready to Eat」の略だそうです。

探してみると、アマゾン始め、インターネットやミリタリーショップで意外と流通してます。
ただし、基本的には使用に適さないと判断され廃棄されたものなので、「コレクション用」として販売されてますので、食べる方は自己責任です。

なお、自分が食べといてなんですが、他人にはお勧めは致しません(笑)


このMRE、パッケージには賞味期限や生産時期の記載がありません。アメリカはそもそも賞味期限表記がないのが普通だそうですが、その代わりに生産時期が記載されるのが普通です。では、それはどこに書かれているかというと、このMREを12個まとめて封入した段ボールに記載されてます。よって、パッケージ単体では生産時期が判断できません(笑)
このパッケージは五年くらい前に入手したものだそうですが、保存料バンバン入ってそうですし、なんとかなるでしょう(笑)
 (* ̄∇ ̄*)w

たかだか5年やそこらの賞味期限切れで怖じ気付いていたら、たまご組特攻隊長の肩書きが泣きます。

我らがたまごやき組長ならば、きっともっとなにかすんごいものを食レポしてくれるはずです!


さて、では、まずはパッケージを開封して行きます。


では、ハサミで開封~

…………いやちょっと待ってください。

兵隊さんは皆ハサミなんて持っているのだろうか?

いや、きっとない。

では、どうやってこのパッケージを開封するのでしょう?


パッケージ上部に表示がありました。
シーリングが尖っていて、力がかかりやすくなっている場所があります。
ここから素手で左右に開けば、開封できるようです。


けっこう固めではありますが、力を入れると、シーリングが尖っている部分からシーリングが剥がれ始めました。


そのまま指で開いていけば、簡単に開封できます。

では、中身を取り出してみましょう。


中身はこの通り。
主菜のハンバーグと豆はボール紙で包まれてます。その他、化学ヒーター、クラッカー、粉ジュース等色々封入されていてワクワクしますね。(*^^*)

ところで、主菜がボール紙で包まれているものは、2014年ごろまでのものだとか。
2014年ごろから、主菜はボール紙で包まれなくなったそうです。
つまり、このパッケージは6年は前のもの。

果たして大丈夫でしょうか(笑)


主菜のハンバーグ。
こいつを化学ヒーターで温めていただきます。(*^^*)


副菜のウエスタンスタイルビーンズ?
調べてもイマイチしっくりくる料理がヒットせず謎のメニューですが、ウエスタンスタイルというと西部劇的な、トマトで煮込んだようなメニューを指すことが多いようです。
つまり、ポークビーンズ的な煮豆でしょうか?

こちらも段ボールに入っていますから、恐らく温めるべき品と思われます。


パッケージ裏側。
なんか、栄養のためにしっかりと全部食べなさい。ムリなときは、食べる順番をよく考えなさい的なことが書いてあるようですが、読み込みは諦めました(笑)


化学ヒーターには、絵付きの説明書がありますが、絵の位置が右に左に移り変わって分かりにくいったら(笑)

とりあえず、手順に従って準備を進めていきましょう。(*^^*)


まずは段ボールを開け、中のレトルトパックを取り出します。
ちゃんと段ボールとっとけよ!」と注意書があるので、破り捨てないよう注意です。


次に、化学ヒーターの上部を開き、中身を取り出します。


これが化学ヒーター。
水に反応して発熱します。

こいつとレトルトパックを重ねて化学ヒーターの袋に戻していくわけですが、ヒーターが下になるようにせいと指示があります。

素直に従います。

では、ハンバーグと煮豆?のパックを重て…………


…………って、化学ヒーターの袋が小さくて入らないじゃないか!
 Σ( ̄▽ ̄;)

仕方ないので、ハンバーグだけ温めることにします。

煮豆は温めるメニューではないのかな?


さて、次はヒーターを反応させるべく、水を入れていきます。

以前食べた国産の化学ヒーター付きレスキューフーズは、水を入れると化学ヒーターが凄い勢いで発熱していました。

注意書にも、ささっと作業しなさいと書かれているので、急いでやっていきます。


化学ヒーターの袋下部にあるこの二本の線の間に水位がくるよう調整します。

水位が越えないよう、急ぎつつも慎重に…………


はい、盛大に溢れました!

まあ問題はないでしょう。(^_^;)


裏側をよく見ると、化学ヒーターが水に浸かってません。
説明書には、「しっかりと下まで下げること」とあります。
これでは水と反応しませんものね。

説明書に従い、化学ヒーターが袋の下にしっかり落ちるよう調整します。


火傷しないよう、化学ヒーターをレトルトパックが入っていた段ボールに戻し、石など適当なものに立て掛けて斜めにします。

家の中に手頃な石、石……………

うん、砥石でいいや。

ここで段ボールを再利用するため、「段ボールとっとけよ!」と、ちゃんと注意書があったんですね。
アメリカ人って、紙箱を盛大に破りとるイメージありますからね~(笑)

それは個人の偏見かもしれませんが、実際に注意書しといても破るアホがたくさんいるので、現行ロットではレトルトパックが箱に入れられず、温めるとき用の段ボールが別に封入されるようになったのではないかと推測します(笑)


さて、温めるとき、化学ヒーターはレトルトパックより下になるようにしろと指示があります。

なるほど、ヒーターが上だと、先ほどの水位ではしっかり反応しなさそうですよね。


説明書通りに完璧に手順を遂行し、準備万端!

…………のはずなのですが、どうも発熱してる様子がありません。(^_^;)

反応に時間がかかるタイプなのか?

とりあえず、待ってる間に他の品を試してみましょう!


まずは大きな二枚のクラッカー!
うん、アメリカっぽい!!
 ※個人の意見です

味はなんというか…………

粉感強め?

塩気とかは意外と少なく、あっさりした味付けです。

後味の粉感がかなり強く主張してきますが、アメリカのケーキやクッキーはだいたいこんなイメージなので、これがアメリカ人の好みなのでしょうか?


付属の「アップルジェリー
ジェリーというと単体で食べるスイーツのように聞こえますが、パンやヨーグルトにつけるジャムのようなものです。

日本人に分かりやすく言うと、「ジャムはつぶあん、ジェリーはこしあん」だそうです。

しかしこのジェリー、妙に酸っぱい臭いがします。
色もちょ~っと怪しい色合い。

恐る恐る端を舐めてみると、うーん、甘いけど、妙に酸っぱい(笑)

これ、酸化進んでる…………?

痛んでいるのかこういう味なのか、判断不能なため、これ以上食べるのはやめときましょう(笑)
 ( ̄▽ ̄;)


続いてはこちら。
シェイクのストロベリー味?

どうも粉ジュースのようです。

「シェイク」というとマックシェイクのような、フローズンというか冷たいものを想像しますが……

しかし、戦場では冷たい水はなかなか手に入らなさそうですから、行軍中の兵隊さんは常温の水でシェイクを作るのか?

それはちょっと度し難いものになりそうです。( ̄▽ ̄;)

恐らく、「粉」という意味で「シェイク」なのでしょう。


さて、コップにうつしてみると、白い粉で意外と禍々しさはありません

臭いはアレです、プロテインです(笑)
まあ、米兵さんには相性良さそうですね。
 (* ̄∇ ̄*)w

アメリカ人というと、灯油タンクみたいなポリケースに原色のきつーい、まるでウォッシャー液のようなゲータレードを持ち歩いてガバガバ飲んでるイメージですが(※個人の意見です)、この粉は白くてポカリの粉みたいな感じです。

しかしこれ、ストロベリー味のはずですが果たして…………?

水を注ぐと………………


やだ!

ピンクになった!!

ちょっと気持ち悪い!!!
 (* ̄∇ ̄*)ww

お味はなんというか…………

ストロベリー風味のプロテインでした(笑)

これ、かなりの量あるんですが、いったいどれだけ飲むやら。

私のアメリカ人に対する、「ヤバイ色の飲み物をひたすら大量に飲み続ける」という偏見を裏付ける結果になりました(笑)


お次はこちらの無地のパッケージを開けてみます。
中からは、キャラメルバー?が出てきました。

スニッカーズの中身を固めたようなやつですね。(^_^;)


こんな感じで、いかにも不足したカロリーを補填してくれそうな感じです。

端しっこをかじれば、400m分のエネルギーが得られそうな感じです。

さて、包み紙を剥がして食べてみましょう。


って、剥がれないし!!(笑)

キャラメルかと思いきや、ネジロックだったのか(笑)

歯に詰め物をしてる人は剥がれそうなので注意しましょう。

そういや昔、キャラメルで歯が抜けたことあったな………………(笑)

味はキャラメルというかスニッカーズの中身に独特な風味がついたような感じなんですが、どうも後味が粉っぽいのが日本人の好みではない気がします。
(^_^;)




さて、そうこうしているうちに時間も経ちました。

そろそろメインディッシュの様子を見てみましょう。

化学ヒーターの袋からハンバーグのレトルトパックを取り出してみると…………


ただ水に濡れただけのレトルトパックが出てきました(笑)

化学の力とは(笑)

一部のミリタリーマニアの皆さん、米軍を信仰しすぎですよ。
米軍を最強と信じて疑わない人が多いですが、奴らはハンバーグも温められないような化学力の軍隊ですよ
(※米軍関係者の方へ。これは日本人的に極一般的なジョークです。)

さて、温まらないものは仕方ありません。

日本の化学力を見せつけるべく、国産電子レンジでチンしてものの数秒で温めてやろうかとも思いましたが、美味しいものを食べることが目的ではなく、米軍MREを味わうことが目的です。

このまま(常温のまま)ハンバーグを頂きます。


お皿に煮豆と一緒に盛り付けました。

煮豆、お前絶対温めたほうが旨いだろ!
 (* ̄∇ ̄*)w

.ハンバーグはマッシュルームがふんだんにあしらわれた豪華仕様。

さて、その香りは…………

良く言えば、ツナ?

悪く言えば、犬の缶詰め
 (* ̄∇ ̄*)w

昔、実家で犬を飼ってたときに良く嗅いだ臭いですわ~(笑)


お味は………………

意外と薄味?

べったりトマトソースかと思いきや、塩っぽい味付け。
それも、それほどパンチの効いた味ではありません。

まるで賞味期限が切れて風味が損なわれているかのような………………


……………………あ、賞味期限切れてるんだっけ、これ(笑)

6年以上前のレトルトパックでした(笑)

というわけで、これが純粋なレーションの味なのか、それとも賞味期限が切れたが故なのか判別はできませんでしたが、まるでとうの昔に賞味期限が切れたかのような味でした(笑)

煮豆は、トマトソースなので美味しいには美味しいのですが、肉が入ってないので意外とタンパクなお味です。
また、酸味が強すぎる………………


…………………………あ、これももしかして賞味期限切れによる酸化⁉
 (* ̄∇ ̄*)ww



ともかく、楽しい経験のできたMREの試食でした(笑)


さて、後片付けをしなければなりません。

分別しようと化学ヒーターを持ち上げると……………………


あっつい!!
 Σ(@ ̄□ ̄@;)!!

今さら反応してるのかよ!!