宮古島トライアスロン2018後編ラン&アフターレース | 私が走るとか世も末ですよ

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運動神経悪い芸人ならぬ運動神経なし一般人の私が体動かしたり、健康にいいことをするのをちまちまとつづるブログになっております。

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前編はこちら

しげ選手をバイク150キロ地点あたりで見送り、今度はランの応援ポイントへ。
こちらも応援ツアーで立ち寄るようになっている宮古温泉前。
ランの11キロ地点あたりになります。
選手のみなさんには、毎年チームちんすこうのみなさんが私設エイドをやっているところといったらわかりやすいかな?
 
ひきつづきタカスィあるあるで、到着した頃にはもう通過後。
タカスィ速い、そして強い。

ダンディズムの通過には間に合いそうなので、ロードサイドで控えます。
 
先ほどファミリーマートでかろうじて買ったチャーハンやチキンライスをおにぎりにする私たち。
現地で対応する、臨機応変応援。
実は私もこのおにぎりでお腹を満たしましたてへぺろうさぎ

ランのコースは始まって10キロまではゆるゆるとした上り坂が続き、なかなかスピードがでないようです。
しばらく待ってダンディズム来た!
 
ちんすこうエイドで補給。
この時点ですでに使い果たしていた感があった去年とは違い、着実に走って進んでいます。

その後だいぶ待ってしげ選手が登場。
嫁のサポートを受けるしげ選手。かなり辛そう。
あとで聞いたのですが、膝が痛くてしょうがなくて、水のスポンジで冷やしながらじゃないと進めなかったそうです。
しかもあれだけもぐもぐしていたしげ選手が、私たちが用意したおにぎりにも手をつけられず、かなり消耗していた様子。

しげ選手を見送ると、すかさず反対車線に渡り、今度は折り返してくるタカスィを待ちます。
そう、この地点は反対側は折り返しを戻ってきた32キロ地点でもあるのです。

応援の人が大勢いるポイントなので周りを見回していると、OnのCloudを履いて応援している人が多い!
選手もかなりの割合の人がCloud履いているし、「あ、あの人も履いてる!」と探しているとすぐに時間が過ぎました。

そしてタカスィが通過。
 

またもや早過ぎてあわてて写真が明るすぎるミス。
ご本人ももう終盤なのに爽やかに笑って走り過ぎて行きました。
実はこの後11時間を切るタイムでフィニッシュしたそうです。
うん、タカスィ、速い、そして強い(何度目?)。

さらにしばらく待っていると、ダンディズムきたー!
目標の十二時間には間に合わなさそうなタイムですが、昨年に比べるとかなり速くこの地点にたどり着きました。
ただ、かなり体力が削られている様子。
一度地面に座り、三ツ矢サイダーを飲み干します。
そして今回みか師が用意した塩タブレットを口に。
最初差し出した時は、「もう食べられない」とちょっと戸惑ったのですが、「いや、なめるだけでもいいか」と思い直して受け取り、口に含んでまた走り出しました。

あとで聞いた話なのですが、この補給が大正解だったそうです。
実は折り返しの21キロ地点直後、すでにしびれがではじめ、5分くらいうずくまっていたそうです。
32キロ地点の私たちのところにたどり着いた頃にはもう這々の体だったのですが、この塩タブレットのおかげでその後ちょっとしてからから回復し、最後はキロ6分半で走れるくらいに戻ったそう。

さすがみか師。
昨年しげ選手が参加し、みか師が応援に行ったアイアンマンセントレアではエイドに塩タブレットが山盛り用意してあったのに、宮古島トライアスロンでは用意されてなくて驚いたので、絶対必要だと思って自分で用意したものを両選手に渡したそうです。

これもあとで聞いたのですが、ダンディズムは私たちに会う1キロぐらい前には、宮古島トライアスロン最多優勝記録保持者、笑いの刺客こと河原勇人さんに会っていて、

「もう甘いのは入らないだろうからこれを」

といって具のない常温の味噌汁を渡してくれたそうです。
確かに、ジェルやスポーツようかんなど、補給食は甘い物ばかり。レースが進むとそれもだんだん飲み込めなくなってくるといいます。

レース終盤にはナトリウムの摂取が鍵?なのかもしれません。


そしてこの32キロ地点ですが、応援側も判断を迫られるポイントです。
去年は応援のバスツアーがフィニッシュ地点に移動する最終便の時間までにはダンディズムが32キロ地点を通過できなかったため、
ここで待って応援してからタクシーで移動してフィニッシュ地点で待つか、
ここで折り返し戻ってくるのを待たずにツアーのバスでフィニッシュ地点まで先に移動するか
の判断を迫られました。

そして今回は、ダンディズムとしげ選手のタイム差がキモになります。
もし、二人のタイム差が一時間以内なら、みか師と私、二人ともがしげ選手の32キロ地点を見送ってから移動してもダンディズムのフィニッシュに立ち会えます。
それ以上離れているなら、二人でここで待っているとダンディズムのフィニッシュには間に合うかわからないことになります。

ここで二人が下した判断は

世も末はタクシーを呼んで先にフィニッシュ地点の陸上競技場へ向かう。
みか師はこのまま止まりしげ選手を32キロ地点で応援してから車で陸上競技場へ向かう。


という別行動でした。
なので世も末的には後ろ髪を引かれる思いでしたが、タクシーでこの場所を後にしました。
さとうきび畑をつっぱしるタクシー。
そういえば去年は、タクシーに乗っている間に一回目の花火が上がって焦ったんだっけ…。
(その時の記事はこちら

交通規制されているので、陸上競技場の手前で降ろされ、てけてけ坂を上がっていくと、日の入りが見えました。
それがとても美しくて朝見た虹につづき、私には吉兆に思えました。
このまましげ選手も完走できたらいいな、と思いながら陸上競技場の中に入ると
 
祭りだ!
そう、地元の人にとっては、トライアスロンは花火も上がるし、お祭りみたいなもの。
屋台もたくさんでています。
 
 
ここで私は、ちょっくら好物のカーリーポテトを…。
これ美味しいのになんで本土では売ってないんだろう。

門の入り口ちかくで腰を下ろすと、すぐに声をかけられました。
それがなんと前回レース後に泊まったVilla Yunapaのオーナーさん!

 


びっくり!
一緒にダンディズムがくるのを待っていてくれます。
待っている間にみか師とも合流。32キロ地点で無事しげ選手を見送ったようです。
ただ、35キロ地点のしげ選手のアスリートトラッカーが更新されないと心配しています。
 
入り口前は観客で鈴なりになっています。

時折先生が選手なのか、教え子軍団で「やったー!先生ー!」と言いながら大勢で同伴ゴールしているのを見ると胸があつくなりますね。

そうやってじりじり待っていると、ダンディズム来たー!!
予想より速い!
それもそのはず、私と最後に会った32キロ地点から盛り返して、はやいペースで帰ってきたのですから。
あとで聞いたのですが、どうやらVilla Yunapaの奥様が逆走して見に行ってくれていて、陸上競技場に入る前並走して声をかけてくれていたそうです。
お部屋も素晴らしいですが、オーナーの方々の人情もすばらしいです、Villa Yunapa。

入り口から同伴ゴールすべくダンディズムと一緒に走ろうとするのですが、速い!
とてもレースをずっとやってきたとは思えないほど早くて追いつけず、距離を開けられてしまい、フィニッシュライン前でダンディズムに待ってもらうような形になってしまいました…。
体力なくてしゅいません。
 
途中でOnのスタッフの皆さんやチームPIのみなさんと合流し一緒に賑やかにゴール!
 
やりました!タイムは12時間48分37秒。
制限時間ギリギリフィニッシュだった去年に比べて実に約45分縮めてのゴールです。
本当は12時間切りを目指していたそうですが、それは来年以降の宿題ということで。

そんなダンディズムのフィニッシュあと、アスリートトラッカーが更新されず、動向がわからないしげ選手をやはり競技場の入り口で祈る気持ちで待つ私たち。


すると、そろっとしげ選手が後ろから現れました。

「35キロ地点で間に合わなくてさ」

どうやらみか師が見送ったあとの35キロの関門までがんばって走ったそうですが、2分足りず足切りになってしまったそうです。
そして選手収容車に乗せられ陸上競技場に戻って来たわけです。
 
しげ選手の悔しさが伝わり、思わず泣いてしまうみか師。
 
 
8時30分、レースの終わりを告げる花火が盛大に打ち上げられます。
 
 
そして最終ランナーがフィニッシュラインに到達しました。
花火を見ながらレースの感想や、来年以降のことを語りあう二人。
 
花火をバックに撮ってもらいましたー。
 
 
そしてダンディズムからしげ選手に手渡された完走メダル。
来年以降完走して、これを返しに来て、という意味です。
実はこれ、ダンディズム自身も洞爺湖のアイアンマンでDNFだった時に鈴木まさみさんから完走Tシャツを渡され、次回の完走を約束したことがあったんです。

「力は出し切った実感はあるけどやっぱり悔しいね。絶対次回完走したい」

と語るしげ選手。
これはまた宮古島に戻ってこないとね!

そして翌日の宮古新報。
 
掲載されてるー!!!
新聞社に知り合いとかいないのに、採用されてる!
ダンデズム、「もってる」なー。

そして採用されたのが↓の瞬間じゃなくてよかった。
 
ゴールテープで完全に顔が隠れた世も末。
ほっと胸をなでおろしたのでした。


レース後もしばらく宮古島にいましたので、旅行記につづきまーす。
アデュービーグルしっぽ猫あたま走る人