唐招提寺の見学を終え、土産物屋でお土産を購入。

 

次に向かおうと車に乗り込んだ時にアクシデントが起こった。

 

車のキーが見当たらないのだ。

 

スマートキーなので、誰かが持っているらしく、

 

ドアは空いたが、オレの手元にはない。

 

車に乗車して、それぞれが自分の周辺を探すと、

 

後席の長男(高3)の足元で発見された。

 

長男が、「これは灯台下暗しだ」というと、

 

次男坊(中2)が、「兄ちゃん、たとえがおかしいよ」と笑う。

 

長男が、「何でだ?」と聞くと、

 

次男坊は、「だって、灯台モトクラシって、

 

灯台の下で暮らしている人のことだろ」と自慢げに解説する。

 

次男坊を除く一同は大爆笑。

 

そんなこんなで車を走らせ向かった先は、

 

聖徳太子ゆかりの法隆寺である。

 

 

 

 

長い参道を歩いてたどり着いた法隆寺は、スケールが大きかった。

 

 

 

 

有名な寺院のわりに、観光客はまばらだ。

 

 

 

これも有名な五重塔。

 

何となく「五重」ではなく「六重」に見える。

 

帰宅して調べたら、一番下の部分は「裳階(もこし)」と呼ばれる部分で、

 

塔を雨風から防ぐ役割を果たす部分らしい。

 

しかし、内部は5階建ではなく、

 

てっぺんまで吹き抜けの1階建とのことなので、

 

どうでも良いと言えばどうでも良いような話だ。

 

 

 

一通り見学して法隆寺をあとにする。

 

参道の奈良漬け屋さんで、名物の漬物を購入する。

 

対応した女性店主に、「昨日の東大寺は観光客で一杯でした。

 

ココも昨日(日曜日)はすごい人出だったんでしょ?」と話しかける。

 

すると、中年の女性店主は、待ってましたとばかりに、

 

マシンガントークを炸裂させた。

 

「そんなことは全くありませんよ。昨日だって、全然ですよ。

 

そもそも奈良県は宿泊できるホテルが少ないんです。

 

だから、京都に宿泊した観光客が奈良で立ち寄るのは、

 

せいぜい、京都から近い東大寺まで。

 

こんな遠くの法隆寺には観光客は来ませんよ」と、自虐的にまくしたてる。

 

あまりの勢いにあっけにとられ、

 

話を聞いているうちにかわいそうになったので、

 

おもわず奈良漬けを沢山購入して店を辞したのである。

 

つづく。