南大門をくぐって右手に鏡池を眺め、
中門の隙間から大仏殿を拝む。
左手に参拝者入口があって、拝観料を収める。
巨大な大仏殿の屋根には、
金色に輝く「鴟尾」(しび)という一対の飾りが鮮やかに映える。
名古屋城の金のシャチホコを連想させる造形物だ。
この「鴟尾」(しび)には、別の訪問先で、
また出くわすことになる。
大仏殿の中に座る大仏様は、巨大の一言につきる。
大仏の鼻の孔と同じ大きさの穴が、
これまた太い、一本の柱の根元に空いている。
この穴を通り抜けると、ご利益があるらしい。
隣の妻は、「修学旅行でくぐり抜けたことがある」と自慢げだ。
「さすがに、もうムリでは…」と、
口に出かかったものの、やめておいた。
大仏殿の前に鎮座する赤い頭巾の「びんずる様」は、
撫でた部分の病が治るとされる。
自分も慢性的腰痛持ちなので、腰の部分を撫でておいた。
ご利益を期待しよう。
つづく。