福岡の郷土料理 筑前煮のことを福岡ではがめ煮といいます。
鶏肉、里芋、人参、ごぼう、蓮根、こんにゃく、干し椎茸、たけのこなどを煮たもので普段にも 食べますが、お正月やハレの日の一品でもあります。
以前私達夫婦が実家に住んでいた頃、弟は北九州在住でお正月などには実家に帰省していました。弟夫婦の帰省と同時に私達夫婦は主人の実家に帰省していたのですが、おせち料理の他にがめ煮も作って置いておき勝手に食べてね!と出かけていました。
がめ煮はいろんな材料が入るので知らず知らずの間に大きなお鍋いっぱいになってしまい作り過ぎたかな?となってしまうのですが、2~3日後に弟夫婦も帰り私達も帰ってくると大鍋いっぱいにあったはずのがめ煮は残ってなくお鍋はきれいに洗われていました。
弟夫婦と父で大鍋いっぱいのがめ煮を平らげていたのです。どんだけ好きなんだ!
そんな実弟ですが3年前に義妹が亡くなり、好きだったがめ煮なんて食べることもないだろうと今年のお正月に帰省する際、私が作ったがめ煮を食べさせてあげようと持って行きました。
ところが弟は自分でがめ煮を作っていたのです。
どちらのがおいしいか食べ比べしてみました。
私の作ったがめ煮もそれなりの出来だと思っていたのですが、弟作の方はもっとおいしかったのです!
負けた~!と思いましたよ ^^;
違いは鶏肉です。
私はただのもも肉を使ってましたが、弟は地鶏のもも肉を使っていたのです。
スーパーではなかなか売っていない地鶏を見つけた時、コレは買いだな!と即買い物かごに入れたそうです。
できれば骨付きの地鶏ならもっといいのですが、ただの鶏肉でも骨付きはほとんど売っていません。
昔母が作っていた頃は骨付きの地鶏を使っていました。
その方が味が出るんです。
昔、親戚が集まる時など大量に作られていたがめ煮はいつもは使わない大きなアルマイトの鍋で作られていましたが、今年の弟のがめ煮は赤いル・クルーゼの鍋でちんまりと作られていたのが時代だな~と思ってしまいました(^^)
ちょっとかためな地鶏ですが、コレが入るだけでワンランクアップしたがめ煮になるんですね。
なかなか売っていないのが残念ですが、見つけたら〝買い〟です!
今日は蓮根が一節、ごぼうが半分残っていて材料が揃ったのでがめ煮を作りました。
もちろん鶏肉はただの鶏肉ですけどね^^;