青藍山研鑽通信

青藍山研鑽通信

作曲家太田哲也の創作ノート

よろしければ太田哲也ホームページ もあわせて御覧下さい。

縁日の見世物小屋でも覗くつもりでお気軽にお越しいただければ有り難いです。

試聴用サンプルをクリックしていただくと、ひゅうう、どろどろどろと不気味な音が流れてきますよ。

小さなお子さんたちは大人の人と一緒に見てくださいね。

 ようやく朝晩の冷え込みに秋の到来を感じる頃となりましたが、皆さまにおかれましては益々ご清栄の事と存じ上げます。

 
  今月末、十月二十七日にチラシの通りに演奏会を催す事と相成り、僭越ながらここにお知らせする次第でございます。


 ここ数年、体調が優れず今回をもちまして最後の自主公演といたします。数十年に渡りカタロニアおよびイギリスの古曲に取り組んでまいりました。演奏会の都度、新たに編曲を改め、まさに七転び八起、いや、起きてはおりません、そう、七転八倒、干潟の泥のような音の中でばたばたともがきながらも新しい響きを求めてまいりましたが、今回の編曲を持ちまして自らのカタロニア古曲の完成形であると自負するに耐えるものができあがったと確信しております。どうか御用とお急ぎのない方は、是非ご来場いただき、手に取って御覧じるかのように直接ご鑑賞いただければ幸甚でございます。


 尚、曲目の解説も兼ねましてこれから数日、こちらのブログにも与太話を書き散らしますので、御一読いただければ幸いです。


 ともあれ季節の変わり目、くれぐれもお体大切にご自愛ください。


                      二千重苦年 十月六日
                         頓首 太田 哲也

 音楽家には、音をとことん自由に扱い、それは時にはあからさまな自己演出に利用される事もあるのだが、音の上に君臨するタイプと、音をすべて受け入れ、自身の中に取り込み、まるで自己を音に捧げつくすかのように演奏するというタイプに二分する事ができる。

 

 ルー・タバキンという素晴らしいサキソフォーン奏者はまさに後者の典型だろう。彼は大袈裟な表現など必要としない。どこまでも自然な表現は品格に満ち溢れ、どんなに激しいフレーズを奏でている時でも、その表現はあまりに純粋で美しく、悲しさを感じさせるほどだ。まるで音が生き物で、その生き物がそのまますすり泣いているように感じることすらある。

 

 その生粋の音楽家ルー・タバキンをリーダーとするトリオを、福岡在住のファゴット奏者埜口浩之氏が招き、共にステージに立つという。間違いなくスリリングでしかも温かいコンサートになると確信している。うん、間違いない。ああ、胸を張って人様にお奨めできるコンサートがあるというのは嬉しい事だと、一人でほくそ笑んでいるところだ。

 

                                             2019 .8. 9.

 

 今回のコンサートを企画した埜口浩之氏についても、別のブログに拙文をしたためてみました。御用とお急ぎのないお方は御覧いただければ幸甚です。

 

 

 

谷商店の店先に新しいネタ本を二つ置いていただきました。サキソフォーンとピアノのための編曲集「二月の恋歌」と、「二つの彩り」の二冊です。「二月の恋歌」は以前、店先に並んでいた「八月の光」を二つに分割して、さらに追加、加筆したものです。冬の情緒を主題として書き綴った小品集です。冬という清潔な季節に思い入れがある方々には、十分お楽しみいけるのではないかと自負しています。

 

 

 

「二つの彩り」はここ数年、私の頭を占めていた感情を素直に音にしてみました。歳を取れば取るほど人間というものは抒情的になるものだろうかと、自分自身でもいささか驚いています。元々はファゴットとピアノの二重奏曲として書いたものですが、発表する当てもない今、サキソフォーン用に編曲し、自分のコンサートのネタとして使っています。

 

 

 

親切な知人が、いつの間にかホームページ を立ち上げてくれました。いずれの曲集もそのホームページ上で案内されていると思いますので、御目汚し、御耳汚し(一応音源もあるみたいです)かとは存じますが、お暇な方はちらりと覗いていただければ幸甚です。

 

ちなみに新しいブログ も始めました。多分、相変わらずのぐだぐだした内容になると思います。

 

 

 

爽やかな季節の折、どうか皆様、お体大切にご自愛下さい。

 

 

 

                皇紀二千六百六十七年 五月四日

 

 

                        太田 哲也 拝